まんが易経入門―中国医学の源がわかる の感想
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参照データ
タイトル | まんが易経入門―中国医学の源がわかる |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 周 春才 |
販売元 | 医道の日本社 |
JANコード | 9784752960386 |
カテゴリ | 人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門 |
購入者の感想
中医が依存している、陰陽、五行の基礎、特に干支と五行の関連性について記述がありそうなので、購入。特に「天人合一して養生を語る」という章について期待して読み始めました。
レビュアーの皆さんが好意的な評価をしているなか、申し訳ありませんが、肝心なところは筆者に直接お話を伺わないとわからない点が多すぎます。以下例
P244 天干に配する地支は、古人が斗機(北斗七星の第三星)を占って定めてから五行に帰したもので、地にある。
「斗機(北斗七星の第三星)を占って」とは何を占ったのか、北極星を周回するような北斗七星の絵が書いてあるだけで、前後関係が全く書いておらず、理解出来ませんでした。
p248 五行の土:甲己 金:乙庚 水:丙辛 木:丁壬 火:戊癸 とし、地支を
土:丑未 金:卯酉 水:辰戌 木:巳亥 火:子午寅申
とする説明図は一般の干支の考え方と一致せず、理解出来ません。
等々。
このような調子で記述が進んでいくので、初心者(一応陰陽、五行、干支について基礎知識があっても)はさっぱりわからずに読了という結果になります。
まんがという切り口で、易しく説明しようという意図は理解出来るのですが、大量の情報を詰め込みすぎるあまり、消化不良を起こしているので、「医」について説明を絞るべきと思います。
レビュアーの皆さんが好意的な評価をしているなか、申し訳ありませんが、肝心なところは筆者に直接お話を伺わないとわからない点が多すぎます。以下例
P244 天干に配する地支は、古人が斗機(北斗七星の第三星)を占って定めてから五行に帰したもので、地にある。
「斗機(北斗七星の第三星)を占って」とは何を占ったのか、北極星を周回するような北斗七星の絵が書いてあるだけで、前後関係が全く書いておらず、理解出来ませんでした。
p248 五行の土:甲己 金:乙庚 水:丙辛 木:丁壬 火:戊癸 とし、地支を
土:丑未 金:卯酉 水:辰戌 木:巳亥 火:子午寅申
とする説明図は一般の干支の考え方と一致せず、理解出来ません。
等々。
このような調子で記述が進んでいくので、初心者(一応陰陽、五行、干支について基礎知識があっても)はさっぱりわからずに読了という結果になります。
まんがという切り口で、易しく説明しようという意図は理解出来るのですが、大量の情報を詰め込みすぎるあまり、消化不良を起こしているので、「医」について説明を絞るべきと思います。
良い解説書とは、難しい内容をかみ砕いて分かり易く述べていることであろう。本書は、中国伝統文化の祖である「易経」の奥義をビジュアルに解明してくれていて、ありがたい。
「易」の字は「日」と「月」の2字からなり、日は陽、月は陰で、「経」は神聖で権威のある書物のことである。「易経」は中国文明の世界観と方法論の基をなし、伝統的な道徳、政治、文化の象徴である。一言で言えば「天人合一」の理論体系である。
「易経」本文を自分で読んでも分かりにくい。その要は、「象、数、理」であり、とりわけ「象」を根本としている。孔子が著した「象伝」を中心に、文王の卦辞を結合している。象、数、理を一身に集め、六十四卦の全伝に解釈を施し、述べんとすることを簡潔なことばで表している。
「黄帝内経」は「易経」とほとんど同じ時期に成立した医学書である。後世の人々が、身心を養生し、「易経」を形象的に理解するために、奥義を究める橋渡しをしている。
ともすると敬遠されがちな「易経」なるものの正体を明かしてくれる好著である。最も古い古典が最も新しく「まんが」という手法を借りて甦ったと言えよう。
「易」の字は「日」と「月」の2字からなり、日は陽、月は陰で、「経」は神聖で権威のある書物のことである。「易経」は中国文明の世界観と方法論の基をなし、伝統的な道徳、政治、文化の象徴である。一言で言えば「天人合一」の理論体系である。
「易経」本文を自分で読んでも分かりにくい。その要は、「象、数、理」であり、とりわけ「象」を根本としている。孔子が著した「象伝」を中心に、文王の卦辞を結合している。象、数、理を一身に集め、六十四卦の全伝に解釈を施し、述べんとすることを簡潔なことばで表している。
「黄帝内経」は「易経」とほとんど同じ時期に成立した医学書である。後世の人々が、身心を養生し、「易経」を形象的に理解するために、奥義を究める橋渡しをしている。
ともすると敬遠されがちな「易経」なるものの正体を明かしてくれる好著である。最も古い古典が最も新しく「まんが」という手法を借りて甦ったと言えよう。