キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書) の感想

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参照データ

タイトルキヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)
発売日販売日未定
製作者木村 草太
販売元講談社
JANコード9784061385276
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 法学

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購入者の感想

とりあえず石黒 正数のイラストは数点で漫画形式はありませんので、その辺を期待している人はやめておくのが良いでしょう。
内容としては、帯に書いてある通り日本一敷居の低い法学入門と言えます。小説、というかライトノベル風?の会話的文章の多い中で法学の説明をしているので、読んでいくと自然と頭に入ってきます。
ただ、面白いかというとまあ・・・ぼちぼちでしょうか。

キヨミズ准教授とキムラ先生と一緒に法学について知ることが出来る新進気鋭の若手法学者が書いた一冊。
読みやすく、法学だけでなく、社会科学全体についてもざっくり知ることが出来ます。

【入手経路】

お気に入りのラジオ「TBSラジオ:session-22」のPodcastに著者の木村さんが出ていて、
新進気鋭の法学者と紹介されていたので、気になって購入!

【概要と感想】

学区で一番偏差値の高い学校の2年生で図書館が好きな少年、
キタムラくんはお気に入りの喫茶店(高校生なのにお気に入りの喫茶店があることが驚き!)に入る。

そこで近くにある名門大学、港湾大学で法学を教えているキヨミズ准教授とキムラ先生と出会う。
キヨミズ准教授は基礎法の先生で、専門は法哲学。キムラ先生は実定法の先生で専攻は知的財産権とのこと。

基礎法とか、実定法とか、法哲学とか、知的財産法とかの意味はこの本を読めば理解できるのでご安心を。

ともかく出会った3人は喫茶店を皮切りに、動物園、高校の講堂、学園祭、夜の大学で法学について学ぶことになる。
学ぶ内容は、法的三段論法から始まり、社会科学それぞれの分野(政治学、経済学、社会学、法学)の比較、
法解釈について、法学部の人の進路と社会で法学はどう役に立つのか、ローマ法から現代の法律までといった感じ。

「法学とは何か?」という質問に答える時に最も適した本じゃないかとまで思う。
まあ、大学時代には法学に関する授業を受けたのは「日本国憲法」ぐらいなので、なんとも言えないのですが、オススメです。

社会科学に興味のある高校生、いや、大学で何を勉強しようか悩んでいる人全てが読んでためになる本です。

最後の章ではキヨミズ准教授とキムラ先生それぞれから法学に関する本と
なんでもいいから面白い本をいくつか紹介する手紙もあってブックガイドとしても使えます。

読み終えて気になるのが、日本国憲法が専門の著者。

日本一敷居の低い法学入門、と見返しに書かれて
おりますが、まあ形式はライトノベルな感じで、
まさに敷居の低さを感じます。

しかし、中身となると、キヨミズ准教授は
法学原論を講じてくれて、法律の解釈が
なぜ必要なのか、それは六法の暗記と
どう違うのか、そして、他の社会科学(政治学・
経済学・社会学)と比べて法学はどのように
社会に迫るのか、法律的思考でもめ事を解決する
というのは実際にどのように行われるのか、
ワタベ先生は感じの悪い人のように書かれているが、
いざとなるとどれだけ正義に満ちた発言をするのか、
もう興味の尽きない好著といっていいでしょう。

法学部生・ロースクール生は『憲法の急所』で
おなじみの著者と思いますが、高校生には
法学部への刺激となり、学部・ロー生には
改めて法学への指針となり、他の専門・一般
社会人にも法的思考の簡単な手本となり、
かくいう弁護士の僕もさすがに新しく知る
ことはなかったですが、思いを新たにして、
いい読書となりました。

売れて欲しいです(心配なさそうだけど)。

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