7日で作る 新・人事考課 CD-ROM付 (Asuka business & language book) の感想

265 人が閲覧しました

半期に１回の目標管理制度運用、年に１回の能力評価を運用している人事マンです。

昨年、営業部から（なぜか）転任してきた人事部長が、うちももっと会社の方向性に沿った人事評価制度に変えなきゃいけない、というのであわてて書店でいろいろ探してみました。そこでも見かけたんですが、どの本が良いのかわからなくて、帰ってからアマゾンの評判とか、著者のホームページとかブログとかもいろいろ読んでみて、この本を買ってみました。

他にも４冊買いましたが、この本が一番、私にとっては役に立ちました。

ちゃんと制度設計の具体的な方法を書いてくれています。
他の本も悪くないけれど、ページの７割くらいが制度設計の考え方とかで、たしかにわかるんだけれど、じゃあどんな制度を作るんだよ、と言うところには答がなかった。
あっても、それってただの年功主義じゃないの？というものでがっかりしました。うちの今の制度と変わらないし。

でも、この本にはちゃんと答えがありました。

うちの会社の人事評価制度は、５年くらい前に、なんとか経営研究所とかいうコンサルタントが設計したもので、実態は年功序列です。
それでも少しだけ、昇給に差がつくのと、賞与にプラスマイナス２０％の差がつくことだけが救いです。
名目は「成果主義導入」だったんですけどね。
うちの会社の制度を作った白髪のコンサルタントさんにとってみれば、それが成果主義だったようです。

それを変えるのに、部長は現場の声を聞け、社長のメッセージをちゃんと理解しろ、と言ってました。
何言ってんだ、とか思ってましたが、この本を読んでようやく謎がとけました。

人事部長にも勧めたら買うらしいんで、とりあえず二人で頑張って制度を作ってみます。