新・幸福論: 「近現代」の次に来るもの (新潮選書) の感想
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参照データ
タイトル | 新・幸福論: 「近現代」の次に来るもの (新潮選書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 内山 節 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106037382 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
とある方から勧められて購入。
読みやすく、今と昔の違い、忘れてる生活の意味。
人間の人間たらしめるものが何だったか、思い出させてもらえる本です。
読みやすく、今と昔の違い、忘れてる生活の意味。
人間の人間たらしめるものが何だったか、思い出させてもらえる本です。
大事なものが遠くに逃げていくという「遠逃現象」と、結び合う世界を失い交換可能となった「人々」をキーワードに、僕たちが生きる現代という時代を読み解く珠玉のエッセイ。実に深い内容を含んでいるにもかかわらず、平易な文体で非常に読みやすい。
個人を基調とする近現代という時代は、進歩や発展というイデオロギーの中で展開してきた。その中で人間たちはいったい何を獲得し、何を失ってきたのだろうか。本書の中で論じられているようにそのことを確認しなければ、この混迷の時代から未来を展望することなどできないだろう。人間は果たして幸福になったのだろうか。
著者は関係のなかに社会をとらえ、関係のなかに自己や個をとらえようとする。つまり幸福は「個人」の中に存在するのではなく、幸福な「関係」があるだけだと筆者は述べているのかもしれない。ぜひ多くの人に読んでほしいと思った。
個人を基調とする近現代という時代は、進歩や発展というイデオロギーの中で展開してきた。その中で人間たちはいったい何を獲得し、何を失ってきたのだろうか。本書の中で論じられているようにそのことを確認しなければ、この混迷の時代から未来を展望することなどできないだろう。人間は果たして幸福になったのだろうか。
著者は関係のなかに社会をとらえ、関係のなかに自己や個をとらえようとする。つまり幸福は「個人」の中に存在するのではなく、幸福な「関係」があるだけだと筆者は述べているのかもしれない。ぜひ多くの人に読んでほしいと思った。