「資質・能力」を育てるパフォーマンス評価 アクティブ・ラーニングをどう充実させるか の感想

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次期学習指導要領の改訂に向けて、様々な本でアクティブ・ラーニング型授業と称して
様々な授業が提案され、それらにやや食傷気味であったが、今回この本を購入した。

この中では、アクティブ・ラーニングを通して育成することが望まれる教科の概念の深い理解や
探究力などの資質・能力を子どもたちが獲得していくためにパフォーマンス評価を位置づけている。
そして、評価方法の改善を通した授業やカリキュラムの改善を打ち出している。

また、理論だけでなく、その理論に即した実践事例が各教科で紹介されており、
カリキュラムから具体的な授業のレベルまでおさえた、充実した一冊といえるだろう。

全体的には第2章で取り上げられている実践事例が、小学校や中学校のものが多く、
高等学校の教員には少し物足りなさを感じるかもしれないが、
反面、第３章では高等学校における探究の評価や実践事例が中心に紹介されており、
授業に探究的な学習の要素をどのように取り入れるのかという点について参考になる。