オトナの私が慶應通信で学んでわかった、自分を尊ぶ生き方 の感想
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参照データ
タイトル | オトナの私が慶應通信で学んでわかった、自分を尊ぶ生き方 |
発売日 | 2019-04-05 |
製作者 | 鶴見 優子 |
販売元 | セルバ出版 |
JANコード | 9784863674837 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
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購入者の感想
良い意味で予想を裏切られた本。慶應通信の奮闘記が平凡に書かれているのかと思いきや、それ以上の内容だった。著者は高校時代から早稲田大学を志望していたが、何度も失敗。反抗期をこじらせた大人のようにどこかで潜在的に学歴コンプレックスを抱えることになる。それで一念発起で慶應通信卒業という難関(卒業率3.6%)に挑戦し、卒業までの格闘ドキュメンタリーを笑いあり、涙ありで綴っている。この本の読みどころは、慶應通信を頑張って卒業したというだけではなく、そのプロセスにおいて人間的に成長する姿をうまく描写していることです。 慶應通信に興味がなくとも、大学でどのように学問をするべきかの指針となるものです。文体もユーモアに満ち、かつ洗練されており、完全にプロのエッセイストとして通用するレベルです。最終章で三田会に関して述べているが、非常に表現が巧みでうまいと思いました。ドラマ、映画のテーマとしても十分に面白いものとなると思います。浅薄な自己啓発本より得るものは多いのではないでしょうか。慶應通信に関心のない人にも是非、読んでもらいたいと思った一冊です。