プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く の感想

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参照データ

タイトルプロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く
発売日1998-10-30
製作者アンソニー プラトカニス
販売元誠信書房
JANコード9784414302851
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

世間にあふれる
プロパガンダ(広告・宣伝)のからくりを
学校の社会科で教えたら
みんなどれほど
幻想にふりまわされず、
無駄金を使わずにすむだろう。

しかし大衆が賢くなると
消費社会は崩壊するから
プロパガンダの手口は年々、巧妙になり
いっそう大きな幻想をふりまいている。

本書は、食べものから戦争まで、あらゆるジャンルの
広告・宣伝に、いかに巧妙なワナが何重にも張りめぐらされ
大衆がコロコロ引っかかっているかを
豊富な具体例を挙げて教えてくれる。

同じ肉でも「脂身25%」の表示にはそっぽ、
「赤身75%」なら喜んで購入。

リステリンの製造元が
「口臭」という言葉をCMで大量にふりまくと
それまでほとんど誰も気づいていなかった「お口の臭い」に
みんな神経質になってニーズが生まれ、リステリンは世界中で大ヒット、
ほかにも無数の便乗商品があふれかえる…。

人心をあやつってはニーズをつくり、新たな大量消費につなげていく側は
おもしろくてならないだろう。

いちばんゾッとしたのは
1968年、リチャード・ニクソンが選挙戦で公約した
「ベトナムに『名誉ある平和』を保証する」という言葉。
これを、ある人は「ベトナムから即時撤退し、不正な戦争を終結させる」ととらえ
ある人は「アメリカが無条件勝利を勝ち取るまで戦う」ととらえた。
すべて受けとる側の想像力にゆだねられ
どちらに転んでも
ニクソンはベトナムに「適切な」目的を持っていると支持される。
政治プロパガンダの不朽の「名作」だ。

親切、やさしさ、強さ、健康、向上心、
自由や名誉のための闘い……
だれも反対しようのない「良いこと」、
前向きでキラキラした言葉は
人を酔わせ、真実から目をそらさせる道具として使われやすい。
テロリストだって「勇敢な自由の戦士」と呼べるのだから。

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