論理的思考のコアスキル (ちくま新書) の感想
137 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 論理的思考のコアスキル (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 波頭 亮 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480072153 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 論理学・現象学 |
購入者の感想
論理的思考の分かりやすい解説は秀逸です。 まさしく理論が論理的に書かれており、サラッとおさらいをしながら展開する解説の親切さに好感度”高”です。 迷子になることなく一気に読了できました。
本著を書くこととなった理由は2つあるようです。 15年前の著作「思考・論理・分析」以来、認知科学のアップデートがされてきたこと。 もうひとつは、巷間にあふれる関連書籍のわりに、”論理的思考”の習得に成功した人が極端に少ないこと。 確かに前著は、やや教科書的でした(ハードカバーでしたし…)。 前著をより実践的にアップデートし読者の思考力向上に貢献したい、ということなのでしょう。 その貢献度”大”だと思います。
響いた部分をすこしだけ紹介させていただきます。 論理的思考のスキルに、「言語化」と「分けて、繋げる」、「定量判断」の3つを挙げています。 たしかに思考の言語化は、事象を論理的につなげてゆくのに欠かせない行為ではないでしょうか。 言語でアウトプットすることが思考を具体化させ、関連事象を絡め取り、ときに目的外の気づきにつながることがよくあります。 このレビューを書いていること自体、読んだことの定着に役立っています。 書くこと、イコール、思考なんですね。
そういったスキルを習得するにはどうしたらよいか。 論理的思考は”集中”により、ひらめきは”逍遥”により、というわけです。 脳のメカニズムからしてもそれが自然であって、集中と非集中の使い分けが高レベルの思考を導いてくれる、というわけです。 そういえば森博嗣氏も、分散思考という抽象化が発想につながる、と自著で述べておられました。 まさに非集中が、ひらめきにつながる可能性があることを示唆しています。 やや極端ですが、そういえばボーっとしているときこそ、いいアイデアが浮かぶ経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。 特に、正解を求めて猛ダッシュしていてはタコツボに陥るばかりの今の時代、働き方という観点でも、非集中は大切かもしれません(ボーっとしてるだけではいけませんが、、、)。
本著を書くこととなった理由は2つあるようです。 15年前の著作「思考・論理・分析」以来、認知科学のアップデートがされてきたこと。 もうひとつは、巷間にあふれる関連書籍のわりに、”論理的思考”の習得に成功した人が極端に少ないこと。 確かに前著は、やや教科書的でした(ハードカバーでしたし…)。 前著をより実践的にアップデートし読者の思考力向上に貢献したい、ということなのでしょう。 その貢献度”大”だと思います。
響いた部分をすこしだけ紹介させていただきます。 論理的思考のスキルに、「言語化」と「分けて、繋げる」、「定量判断」の3つを挙げています。 たしかに思考の言語化は、事象を論理的につなげてゆくのに欠かせない行為ではないでしょうか。 言語でアウトプットすることが思考を具体化させ、関連事象を絡め取り、ときに目的外の気づきにつながることがよくあります。 このレビューを書いていること自体、読んだことの定着に役立っています。 書くこと、イコール、思考なんですね。
そういったスキルを習得するにはどうしたらよいか。 論理的思考は”集中”により、ひらめきは”逍遥”により、というわけです。 脳のメカニズムからしてもそれが自然であって、集中と非集中の使い分けが高レベルの思考を導いてくれる、というわけです。 そういえば森博嗣氏も、分散思考という抽象化が発想につながる、と自著で述べておられました。 まさに非集中が、ひらめきにつながる可能性があることを示唆しています。 やや極端ですが、そういえばボーっとしているときこそ、いいアイデアが浮かぶ経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。 特に、正解を求めて猛ダッシュしていてはタコツボに陥るばかりの今の時代、働き方という観点でも、非集中は大切かもしれません(ボーっとしてるだけではいけませんが、、、)。