資本主義対資本主義 の感想

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「失われた20年」などというメディア的表現があるが、実際に日本経済が失ったものなどあるのだろうか？
　野中郁次郎さんの『知識創造企業』と同じく、バブル崩壊の真っ最中という微妙な時期に初版刊行されたこの論文は、そうした日本経済の本質、さらにはIT革命、リーマン・ショック、ヨーロッパ（特にドイツ）のシリア難民問題など今現在の様々な資本主義に関わる問題を考える上で大変示唆に富む。（物議を醸している某国新大統領も本書に登場する）　
　日本人が取り戻すべき自信の根拠はある。この本を読んで率直にそう感じた。