日本国憲法の誕生 (岩波現代文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 日本国憲法の誕生 (岩波現代文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 古関 彰一 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784006002152 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法 |
購入者の感想
今、政策・法的問題の焦点は、第九条の「解釈改憲」により、「集団的自衛権」を何としても獲得したい安倍政権の姿勢を法的にどう考えるかであろう。そのためには、現在の日本国憲法が戦争を踏まえて、どういう環境で、どういう勢力で、どういう理念で作られていったかを知ることは大変重要です。そこに流れる思想の変化を、制度の変化を理解していないと、暗礁に乗り上げてしまいます。この書は、その問いに充分こたえてくれるものになっており、今の時点で読んでおくべき書でしょう。法的な言葉の細かいニュアンスではなく、基本的な視点、考え方の問題として、考えるべきでしょう。さらに追及したい方は、当時、官僚で事務方であった、法制局次長の入江敏郎著の『憲法成立の経緯と憲法上の問題』、及び、最初から憲法改定に係わされた当時、内閣法制局第一部長であった佐藤達夫著『日本憲法成立史・4巻』。今は値段が高いので、図書館で借りて、さらに追及したい方は、挑戦してください。