※妹を可愛がるのも大切なお仕事です。 (MF文庫J) の感想

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参照データ

タイトル※妹を可愛がるのも大切なお仕事です。 (MF文庫J)
発売日2017-07-25
製作者弥生志郎
販売元KADOKAWA
JANコード9784040693422
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

面白かったです。いわゆる「ラノベ作家モノ」は数多く存在しますが、扱うテーマが個人的に一番好みでした。

編集者の主人公がラノベ作家の妹と二人三脚で作品を作り上げていく。その過程に胸が高鳴りました。
ヒロイン1である妹は文才を持ちながらも流行に乗っからない作風から、読者の琴線に触れる事なく、二度の打ち切りを喰らってしまいます。
三度目の正直とばかり、再起を図る姿を描いたのが今作です。

正直、難しいテーマですよね。流行を追って、言い方は悪いけどテンプレ作品を作るべきか。あるいは、作者の個性を出す為に独自の作品を作るべきか。
この作品では、それを深く考えさせられました。作中では「どちらかが間違ってる訳ではない」と結論付けてますが、その通りだと思います。正解がない。

妹が執筆する過程で様々な問題が浮上、それを打開する為のキーファクターとして様々な脇役キャラクターが登場します。どいつも良いキャラしてました。
とくに、気に入ったのは主人公のライバル編集とヒロイン2の礼弥です。
ライバル編集の主張は「どんなにクオリティ高くてもラノベは売れなきゃ意味がない。だから流行が正義」で、主人公と真っ向対立します。彼なりの正義があり、僕個人的には主人公より彼の言い分に惹かれました。
礼弥は主人公の担当作家の一人です。売り上げでは買ってるけど、クオリティ面で負けていると感じ、妹の事を強烈にライバル視しています。とはいえヘイトを集めるキャラという訳でもなく意外と面倒見がよくて、妹の事を不器用に叱咤激励、支える姿が微笑ましかった。プライドが高いツンデレキャラみたいな感じで。

主人公と妹の挑戦は一難去ってまた一難という感じで心をザワつかされましたが、そのぶんラストのカタルシスに満足させられました。
この作品からは創作に携わる者達の情熱があふれ出ていました。素敵な物語をありがとうございます。

反面、残念だったのはラブコメ要素が薄かった点です。表紙の絵的には、イチャラブ要素が多めと判断していたのですが、肩透かしを食らいました。

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