Oxford Bookworms Library: Level 5:: Do Androids Dream of Electric Sheep? の感想

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　英文で同様の指摘をしている方もいるようですが、原文そのものではなく抄本（抜書き）めいた内容となっています。
　主題が示唆し主人公の葛藤を通して描かれる作者の「哲学に相当する部分」がスマートに削られ、まさに浅倉 久志さんの解説するところの「アクションスリラー」の部分だけが「きれいに繋げられている」といった印象です。
　もはや別物・・・とまでは行きませんが、割愛されたエピソード、登場しない登場人物、是非知りたかった英語表現の逸失、などに購買意欲からの引き算を「購入後に」余儀なくされました（表紙の雰囲気とだいぶ異なる挿絵～昭和の英語の教科書風～も残念です）。
　原文のままの商品は安価に存在するのでしょうか、心配になります。

　ここから追記になります。私の指摘している抄本エデエィションは「Oxford Bookworms Library」で出版されたもので、コメント欄に親切なご教示がありました（有難うございました）。のち、「(S.F. Masterworks) (英語) ペーパーバック – 2012/2/1」を購入（色違いのフクロウで一杯の表紙のものです）、原文モノであることを確認しました。に、しても「昭和の英語の教科書風挿絵にガッカリ」と我知らずレビューした「Oxford Bookworms Library」エディションが本当に欧米で「教科書的出版物」だったことに苦笑脱力しております(笑)。