和の感情ことば選び辞典 の感想

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参照データ

タイトル和の感情ことば選び辞典
発売日販売日未定
販売元学研プラス
JANコード9784053048929
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究

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購入者の感想

前作の「感情ことば選び辞典」は漢字だけで成り立つ漢字語(中国から伝わったものが多い)の類語辞典だったが、本書は漢字とひらがなで成り立つ和語(日本固有の言葉)の類語辞典である。
漢字語版と本書(和語版)に共通する特長は、「人間の感情や特性を表現するのによく用い、かつ類語や言い換えの表現を豊富に持つことば」が「キーワード」として選ばれ、それらが冒頭に一覧として掲載されていることである。漢字語版の元になった「ことば選び実用辞典」にはこの一覧がなく、「キーワード」を俯瞰することができなかった。ひとたびこの一覧を目にするとそれなしでは物足りなくなるから不思議だ。
両書の一覧に掲載されている「キーワード」は各々200前後程度であるため、「キーワード」ごとに見出し語(各「キーワード」の類語や言い換えの表現)がいくつ紐づいているのかを数え上げてみた。

<漢字語版における見出し語の多い「キーワード」上位5語>
1位「悪い」 (72)
2位「感じる」(66)
3位「欲しい」(61)
4位「情け」 (54)
5位「気持ち」(50)

<本書(和語版)における見出し語の多い「キーワード」上位5語>
1位「泣く」 (37)
2位「怒る」 (33)
3位「笑う」 (30)
4位「恋」  (29)
5位「嫌う」 (28)

※( )内は見出し語の数。

ここから真っ先に見て取れるのは、漢字語版に比べ本書(和語版)では、「感情」の代表選手とも言える言葉の占める割合が高いということだ。和語の方が深みのある感情表現が多いということとほぼ同義と言えるだろう。「恋」の見出し語が多いのも粋である。
本書は薄いので、辞典として検索するだけでなく、通読するという使い方もできる。日本人は当然ながら和語を日常的によく使う。日常的な表現を豊かにするためにも、繰り返し読んで血肉化したい一冊である。

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