13歳からの「くにまもり」 (扶桑社新書) の感想
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参照データ
タイトル | 13歳からの「くにまもり」 (扶桑社新書) |
発売日 | 2019-09-27 |
製作者 | 倉山 満 |
販売元 | 扶桑社 |
JANコード | 9784594082895 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » イデオロギー |
購入者の感想
一言で言えば、帝王学の本です。
帝王学は「他人のせいにできない」人が持っておかないといけない知見のことだといいます。
帝王学というと難しいようですが、「他人のせいにしない」「他人に決断を委ねない」というのは人生や仕事でも大事なこと。ましてや自分の国の未来ならなおさら。
一番最後に責任を負って物事を決める人は、色んな事例や専門家の意見を参考にしても、「誰か権威のある人の言っている正解」に従うだけでは責任は果たせない、だから視野を広く、大事なことを外さずに物事を考えなければいけない、ということなのだと思います。
著者は多くの書籍を出していますが、同じ扶桑社新書の『保守の心得』(2014年)で「日本は既に滅んでいる」として
国家滅亡の定義を世界史の事例から列挙していて、読んだ時に鮮烈な印象を受けたのをよく覚えています。
それから5年が経って、著者は
「私は本気で日本を守りたいと思っているので、皆さんと一緒に考えたいのです。日本を守る方法を。」(はじめに)
と語りかけています。つまり、5年の間に状況は変わっていないどころか、どんどん悪くなる一方だというのが著者の見立てです。米中に挟まれ、経済もこの先望み薄だし、消費税はどんどん上がるっていうし、相変わらず日本は敗戦国のままだし、政治はグダグダだし、元気なのは官僚だけ。
「…日本はこの先、一体どうなるんだろう。」と思うことが多い昨今ですが、ほんの100年ちょっと前まで、日本は世界の中で大国と認められた国だったのですよね。
そこで、「これからの日本をどうするか」についての考え方が以下の流れで述べられていきます。
まず、現在の状況を知る。
次に、危機への対処の歴史を知る。
そして、一番大切な皇室のことを知る。
さらに、そのために重要な経済を知る。
最後に、手段としての政治のあり方を知る。
単純な歴史事項の羅列や「こんなことがありました」ということではなく、最後の章まで「いかに歴史から教訓を見出すのか」という視点が貫かれています。
帝王学は「他人のせいにできない」人が持っておかないといけない知見のことだといいます。
帝王学というと難しいようですが、「他人のせいにしない」「他人に決断を委ねない」というのは人生や仕事でも大事なこと。ましてや自分の国の未来ならなおさら。
一番最後に責任を負って物事を決める人は、色んな事例や専門家の意見を参考にしても、「誰か権威のある人の言っている正解」に従うだけでは責任は果たせない、だから視野を広く、大事なことを外さずに物事を考えなければいけない、ということなのだと思います。
著者は多くの書籍を出していますが、同じ扶桑社新書の『保守の心得』(2014年)で「日本は既に滅んでいる」として
国家滅亡の定義を世界史の事例から列挙していて、読んだ時に鮮烈な印象を受けたのをよく覚えています。
それから5年が経って、著者は
「私は本気で日本を守りたいと思っているので、皆さんと一緒に考えたいのです。日本を守る方法を。」(はじめに)
と語りかけています。つまり、5年の間に状況は変わっていないどころか、どんどん悪くなる一方だというのが著者の見立てです。米中に挟まれ、経済もこの先望み薄だし、消費税はどんどん上がるっていうし、相変わらず日本は敗戦国のままだし、政治はグダグダだし、元気なのは官僚だけ。
「…日本はこの先、一体どうなるんだろう。」と思うことが多い昨今ですが、ほんの100年ちょっと前まで、日本は世界の中で大国と認められた国だったのですよね。
そこで、「これからの日本をどうするか」についての考え方が以下の流れで述べられていきます。
まず、現在の状況を知る。
次に、危機への対処の歴史を知る。
そして、一番大切な皇室のことを知る。
さらに、そのために重要な経済を知る。
最後に、手段としての政治のあり方を知る。
単純な歴史事項の羅列や「こんなことがありました」ということではなく、最後の章まで「いかに歴史から教訓を見出すのか」という視点が貫かれています。