Off Course 1982・6・30 武道館コンサート [DVD] の感想

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画質については色々書かれているが、まず作品としての完パケマスターが2種類（LD用とそれ以外）あり、Blu-ray化では最初のマスター（VHS、β用）が使われていることは問題である。これはDVD化の際も同様。このマスターは映像帯域の高域側がフィルタでストンとカットされていて、リンギングやシュートがキツく出てしまっているのだ。2番めのマスターであるLD用のものはLDの仕様上（LDはレコード盤と同じくA面とB面に分けて製品化する）、コンテンツを2つに分けるために作成されたもので、LDのフォーマット上マスターと同等の映像帯域を記録できるため、帯域カットのフィルタが入っていない。また、収録内容もLD用マスターの方が長時間である（LD用は「言葉にできない」の最後がカットされていないが、VHS、β用は編集で短くカットされている）Blu-ray化にあたってはLD用マスターを使ってほしかった。ただ、圧縮ノイズの関係でDVDよりBlu-rayのほうがで見通しの良い映像である。長々と書いてしまったが画質は客観的に見てもLDが最も良く、Blu-ray→DVD→VHS、βの順になっている。