マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》/レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》 [DVD] の感想
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参照データ
タイトル | マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》/レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》 [DVD] |
発売日 | 2018-03-07 |
出演 | ヘルベルト・フォン・カラヤン |
販売元 | ユニバーサル ミュージック |
JANコード | 4988031263600 |
カテゴリ | ジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
念のために言いますと、本作は「映画」です。舞台での上演の記録ではありません。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」も「道化師」もこれを観ずにイタリアオペラは語れない定番のタイトル。この2作に共通するのはその激情的性格。激しい怒り、嫉妬の感情のドラマが過剰なまでに劇的な音楽で語られます。そのドラマティックさはあまりにも刺激的かつ魅力的です。
カラヤン指揮の演奏は劇的効果に満ちて実に素晴らしい。歌手も揃っています。しかし映像には少し不満が残ります。過剰なまでの音楽の「語り」に映像の「語り」が追いついていないとでもいいましょうか。「道化師」のほうはそれほどではないのですが、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のほうは特にそう感じられます。音楽に対して映像は添え物の様で、劇映画というよりは、ミュージッククリップの様に見えてしまいます。実際、劇冒頭のカラヤンの指揮のあまりにもかっこいい映像を観ると、本作はミュージッククリップだといわれても否定しきれません。しかしそれでも、やはりこれは音楽だけでなく物語をも語る「オペラ」であり、その「映画」なのですから、物語本編の映像の力不足は見逃せない欠点と言わざるを得ません。
音楽だけなら間違いなく☆五つですが、やはり評価は☆四つです。視聴する価値は充分あるとは思いますが、やはり惜しい、あまりにも惜しい。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」も「道化師」もこれを観ずにイタリアオペラは語れない定番のタイトル。この2作に共通するのはその激情的性格。激しい怒り、嫉妬の感情のドラマが過剰なまでに劇的な音楽で語られます。そのドラマティックさはあまりにも刺激的かつ魅力的です。
カラヤン指揮の演奏は劇的効果に満ちて実に素晴らしい。歌手も揃っています。しかし映像には少し不満が残ります。過剰なまでの音楽の「語り」に映像の「語り」が追いついていないとでもいいましょうか。「道化師」のほうはそれほどではないのですが、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のほうは特にそう感じられます。音楽に対して映像は添え物の様で、劇映画というよりは、ミュージッククリップの様に見えてしまいます。実際、劇冒頭のカラヤンの指揮のあまりにもかっこいい映像を観ると、本作はミュージッククリップだといわれても否定しきれません。しかしそれでも、やはりこれは音楽だけでなく物語をも語る「オペラ」であり、その「映画」なのですから、物語本編の映像の力不足は見逃せない欠点と言わざるを得ません。
音楽だけなら間違いなく☆五つですが、やはり評価は☆四つです。視聴する価値は充分あるとは思いますが、やはり惜しい、あまりにも惜しい。