ガイアの時代―地球生命圏の進化 の感想
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参照データ
タイトル | ガイアの時代―地球生命圏の進化 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | J. ラヴロック |
販売元 | 工作舎 |
JANコード | 9784875021582 |
カテゴリ | ジャンル別 » 歴史・地理 » 地理・地域研究 » 地理学・地誌学 |
購入者の感想
基本的には、ジム・ラヴロックの前著と同じ趣旨の本。地球上の生きている部分(生命)と生きていない部分(環境)が相互作用することによって自己組織化し平衡状態を保っていること、そしてその平衡状態が自然な安定状態からかけ離れていることから、生物が環境を住みやすいように調節しているとするガイア仮説。前著との違いは、デイジーワールドと呼ばれるシミュレーションモデルとその結果が(割と詳しく)説明されている点。帯やあとがきには、この本がガイア仮説を理論化しているとありますが、それについては疑問。デイジーワールドのシミュレーション結果だけでは苦しいのでは(シミュレーション結果自体は面白いのですが)。デイジーワールドのことがかかれている3章までは興味深く読んだが、それ以降はさほど目新しい情報はなかった。4章以降はラヴロックの前著と重複する内容があるので、前著を読まずに本書だけでガイア仮説入門になると思う。