WALTZ FOR DEBBY [12 inch Analog] の感想

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20bit K2 HQCD第Ⅲ期マスターズ・オブ・ジャズ～ザ・ヒストリー・シリーズ1959-1969の1枚です。
ピアノのシングル トーンが濁って団子になっています。ベースも本来の音からは異質に聴こえます。
本来は中央1箇所に 定位するはずのシンバルが、疑似ステレオ盤のように左右に分散定位してます。

本来100しか容いらない器に、125を入れようとして加工して100にしたとしても、それは 本来 容いる
はずの内容とは変質しているので オリジナル とは言えないわけで、各楽器が浮き立って聴こえてくる
感覚には驚かされますが、以前購入した「VICJ-23517」の繊細さとは印象が違って聴こえました。

スペックだけ見ると 【16bit 44.1kHz】が標準で、昨今の高ビットレート規格 とは比較にならないはず
のデジタル・オーディオ・マスタリング・システム DAS-900で編集され 1990年代初頭までにビクター　　
音産でプレスされたCDの出音の「質」には「アナログ」にも似た不思議な「鮮度」が残っています。

「VDJ-1536」は高額ですが、「VICJ-23517」なら意外と安く出品されています。ほぼトランスファー
したままの状態での 16bit 44.1kHz の出音で 当時の担当録音技師 Dave Jones の傑作作品を聴いてみる
ことで、純粋なCDフォーマットの魅力の再発見にもなると思います。