現代思想 2018年12月号 特集=図書館の未来 の感想

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参照データ

タイトル現代思想 2018年12月号 特集=図書館の未来
発売日2018-11-27
製作者岡本真
販売元青土社
JANコード9784791713745
カテゴリ »  » ジャンル別 » 人文・思想

購入者の感想

人口10万の小さな我が街に、図書館の複合施設ができる。計画案のパブコメを募集していたので、思いのたけを送ったのだが、そのあとで、参考図書を探していて、本書を見つけた。私が危惧していたことが全部書いてあった。新たな発見もたくさんあった。参考文献も豊富で、さらなる文献も見つけた。

「現在、文部科学省の諮問機関である中教審で、図書館や博物館を教育委員会から首長部局に移管する特例措置を導入し、地域活性化の中核として機能させようとする動きもあります。」(猪谷千香)

「現在、図書館にとても話題性があることもあり『図書館整備』が首長の選挙の公約の目玉になるケースが見受けられます。」(鎌倉幸子)

ショックだった。まさに、我が街のケースだった。「図書館は、民主主義の砦」という言葉も、図書館法の第1条の目的は「国民の教育と文化の発展に寄与する」であることも本書で知った。

「日本図書館協会による『図書館の自由に関する宣言』の冒頭では、「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを最も重要な任務とする」と宣言されている。」呑海沙織

の「多様性を許容する図書館」でも全ての人の基本的な権利として、情報へのアクセスを可能とするべき、という主張も、その通りと思う。

また、100万冊の蔵書を誇るのは、管理者の自己満足に過ぎない、という川崎安子の主張も、我が意を得たりだった。全ての本に利用者を宛がってあげないといけない。

いろいろな方々が寄稿しているが、私は、瀬戸内市立図書館の嶋田学館長の「図書館と『ものがたり』」が、私のパブコメと重なるところが大きて、「ああ、私の思いは、そう的外れではないのだ」という自信になった。

「最近、『にぎわい創出』、『地域活性化』という惹句とともに、これからの図書館のすがたが喧伝されている。しかし、単に住民が集い、イベントなどを通じて交流が生まれ、地域コミュニティを元気にするというのであれば、図書館でなくても構わないのではないだろうか。」

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