少しのことでラクになる ごはんづくり帖 の感想

320 人が閲覧しました

他の方も書かれている通り、レシピ本ではありません。しかし、とっても役に立つ、お料理の知恵が詰まった本です。
それも「5分で作れる！」「100円で…」または「フォトジェニック」みたいな、"料理としての質（おいしさ）をそっちのけにしたテクニック"の本ではありません。
いかに効率的に、"ほんとうに美味しいごはん"を"毎日" "無理せず" 作るか、のテクニック本です。

我が家も共働き＋子供がいて忙しくしているのですが、料理の美味しさにはこだわっており、この本がとても役立っています。
ワタナベマキさんの本は初めて買いましたが、「美味しいごはん」が大好きなんだな、ということが随所から伝わります。
例えば「茹でた青菜を冷凍するような、"おいしくなくなる"仕込みは、しません」といった姿勢です。そして、「"ついで"にできて負担が少ないし風味も損なわれない仕込みの方法」といったテクが、たくさん載っています。
そして、どのページを見ても食材がとっても美味しそうな綺麗な写真ばかり…。（「仕込み」の写真ですら！）
美味しいごはん作ろう！というモチベーションが上がります。

ワタナベさんも働く主婦であり、時間がなかったり疲れていたり、ときどきサボりたかったり……と、ごくごく普通の「ズボラ心」も持ち合わせていらっしゃるようで、そのおかげでこの本のテクニックは「忙しいお家でも無理なく実践できる」のです。
毎日毎日頭を悩ませる「献立」の決め方や、味の変化の付け方、食材のストックのしかた、手を抜きたいときの奥の手！などなど…参考になるテクニックばかり。
自分の母や、食にこだわる友人などに、めちゃくちゃ勧めまくっています！