深夜食堂 (ディレクターズカット版) [DVD] の感想

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大げさなストーリーとか展開とか映像美とかテンポとか、この映画にはそんなものどうでもいいんです。
この映画は、現代に生きる昭和の暖かさが溢れています。
お客の一人一人に人生があり、今日を生きている。それは本当はどこにでもあった風景なんですね。
大したストーリーがなくても、誰もが持っている人生。それを深夜食堂で語り合い分かち合う。
こんな店なくなってしまったかもしれませんが、私にも独身時代からの家族的な飲み屋が健在で、最近寄るチャンスがありました。
もう20年の付き合いですが、家族が出来てから通うことも少なくなりました。あの頃と変わらぬように暖簾をくぐりました。
あの頃と同じように何も変わらない。
あそこで偶然出会った人たちは、今どうしているのでしょうか（笑）
そんな思いにふけながら、しみじみと暖かく映画は流れていきました。