神達に拾われた男1 (HJ NOVELS) の感想

307 人が閲覧しました

おっさんが死んで神様に出会って仲良くなってすごいスキルもらって転生して
ステータスオープンして驚かれて美少女に好かれて、パトロン兼疑似家族的なものもできて…
そして主人公は前世ではニートなんかではなく、格闘家（それも武道ではなく武術）の家に生まれた
コミュ障気味で幸薄いオタクのSEだったわけです。
文章力も悪くなく、これはもうなろう発で書籍化された数多の転生ものを集めて抽出されたウケる要素の集大成、
なろう転生テンプレものの終着点、最適解と言ってよいと思います。

ただまあ悪いところも完全になろうテンプレなんですね。
主人公は謙虚さや馴れ馴れしさが一周回って傲慢だし、
有効精度何桁だよってレベルで数値化されたスキル・ステータスに「鑑定」、
主人公の活躍するところだけ未開の中世ヨーロッパ風世界、
似たような能力を与えられた人間は男はクズで女はヒロイン候補…

テンプレはそういう功罪の罪をいかに崩してカバーするかが面白いんですよね。
そつがないと言えばそうですが、無味無臭、面白いけど続刊を読む気にはならない内容でした。