僕らの世界を作りかえる哲学の授業 (青春新書インテリジェンス) の感想

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参照データ

タイトル僕らの世界を作りかえる哲学の授業 (青春新書インテリジェンス)
発売日販売日未定
製作者土屋 陽介
販売元青春出版社
JANコード9784413045742
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

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購入者の感想

道徳の教科化に強烈な違和感をおぼえ、その是非について識者の意見をいくつかの書籍にあたっております。
本書では、問題発見型の哲学的対話プロセスで課題解決を経験しよう、という主旨ですね。 本の余白に書き込んだコメントを書き出してみます。

合意点を見つける、という正解に近い場所へのアプローチによる着地点を重ねてゆくわけですね。
24頁から40頁にわたり、中学1~3年の授業で哲学する子どもたちの様子が描かれていますが、そんな”大人な”議論が実際に繰り広げられたのか、尾ひれつき過ぎ?と思いつつ、でもホントだったらすごいですね。

主体的な「探究型の学び」への取り組みという方向性は、苫野一徳氏の近著「ほんとうの道徳」と同じですね。 問題意識の掘り起しから始まる課題付与型も従来の授業運営とは異なり、賛成です。 幸せ(を自分流に取り込む)方法です。 もっと言うなら、それは幸せへのプロセスそのものだと思います。 いっそのこと「道徳」という授業は「哲学・テツガク」という名前の授業に変えてしまったらどうでしょう。

問題をスピーディーに解決するスキルより、時間をかけて問題を問い直す姿勢が大切なんですね。 同感です。 イケイケゴーゴーの経済成長期をとうに過ぎた今、求められる姿勢なのだと思います。 だから、他人の意見を聞いて考え、問い直すことが自分を成長させるうえで大切な態度です。 仏教でいうところの他力ってとこでしょうか。

51頁の哲学対話の心得5カ条は、重要な視点だと思います。 特に、「わからないと言おう」、「意見よりも質問を大事にしよう」、というルールはソクラテス的で腑に落ちます。 知ったつもりで知らないまま過ごすより、知らないことを知る方がいいですもんね。 そこで哲学対話の手法は「知」へのレバレッジになるのだと思います。 しかも、それで相互に助け合えるなら素晴らしいことです。

哲学の心得で、自由な「聴く・考える・知る・発言する」の機会が与えられれば、安心して自由に思考し発言できるようになる、、、これは、いじめ対策、ひきこもり解消に効果がありそうです。

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