文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか (草思社文庫) の感想
252 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか (草思社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大塚 ひかり |
販売元 | 草思社 |
JANコード | 9784794222466 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 伝承・神話 |
購入者の感想
「昔話や古典文学から昔の老人の実態に迫る」とのうたい文句である。
1.著者は、「昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか」について膨大な資料を参照して追及したようだ。
その成果の一部をこの小冊子によって知るだけの読者にとっては、その答えを一言で要約すれば、昔話は老人が
よくしたがるものだし、その際、自ずと主役を老人に設定することが多くなる、ということではないか(212
ページ「昔話の目的」)。
2.「文庫版あとがき」に「文庫として生まれ変わった」とあり、また、巻末に「2015年に刊行した著作を文庫化
した」とあるので、2015年版に対し、何ら改訂のない単なる縮小版のようだ。
3.末尾の「参考文献」の記載方法は、模範的である。多量の文献を4分類し、1件ごとに改行し、出版年も記載
してある。
4.参考文献として挙げられていないもので参考となるものを次に示す。
三浦佑之「昔話にみる悪と欲望 増補新版」(青土社、2015年、やや難しい)
由良弥生氏の一連の著書。初期作品では、次のもの。
「大人もぞっとする 原典『日本昔ばなし』」(王様文庫、三笠書房、2002年、非常に平易)
1.著者は、「昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか」について膨大な資料を参照して追及したようだ。
その成果の一部をこの小冊子によって知るだけの読者にとっては、その答えを一言で要約すれば、昔話は老人が
よくしたがるものだし、その際、自ずと主役を老人に設定することが多くなる、ということではないか(212
ページ「昔話の目的」)。
2.「文庫版あとがき」に「文庫として生まれ変わった」とあり、また、巻末に「2015年に刊行した著作を文庫化
した」とあるので、2015年版に対し、何ら改訂のない単なる縮小版のようだ。
3.末尾の「参考文献」の記載方法は、模範的である。多量の文献を4分類し、1件ごとに改行し、出版年も記載
してある。
4.参考文献として挙げられていないもので参考となるものを次に示す。
三浦佑之「昔話にみる悪と欲望 増補新版」(青土社、2015年、やや難しい)
由良弥生氏の一連の著書。初期作品では、次のもの。
「大人もぞっとする 原典『日本昔ばなし』」(王様文庫、三笠書房、2002年、非常に平易)