俺の知らない村上くん。 (バンブーコミックス 麗人uno!) の感想

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ガラス製のほろの中で火がチロチロ揺れる西洋のガス燈を思わせるようなキャラ絵で、表題作は儚げで襲い受けな大阪弁メガネ（村上くん）と、襲われてなりゆき攻めになった黒髪（三ノ輪くん）の大学生の親友(?)同士のすれ違いからメガネがお仕置きされる話が2話、あとは巻末に家族紹介デビューの描き下ろしです。（大阪弁監修つきらしいので、そこで違和感を感じることはたぶんないのではないかと）

他の収録作は村上くんの従兄であるアラサー呉服屋若旦那と、隣の和菓子屋息子の大学生の10歳年の差カップルがブレークスルーするためのプレイ話、あとは再婚の連れ子同士の求職中兄（受）と大学生双子弟（ダブル攻）の体格逆転同居3P話になってます。

本作はエロ度高めなもののストーリー的にはあまり突出したものがなかったのですが、ただこの作者は同人誌とかだと、どこか1箇所ぶっ飛んだ初期設定から面白いストーリーを発展させるのがうまい人なので（受が10年後の自分と物理的に入れ替わる「プチっとタイムトラベラー」とか逆転裁判のモニ太を取り付けられた受が内心ダダ漏れになる「こころすこーぷ」とか大好きです）、おそらくは掲載誌の設定カラーや編集方針から大きく外れないように、はじけすぎないようにサイドブレーキ引いた感じで走行した結果ではないかという気がします。
（その点「シノビ四重奏」は設定的に作者が本領発揮してそうな気もするのですが、BLじゃなさそうなので手を出してない(’・ω・`)）

シチュエーション的には一番ありがちではあるものの、義兄弟3P話が好きだったので★4で。