皮膚感覚と人間のこころ (新潮選書) の感想

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皮膚は脳みそを限りなく薄く伸ばしたもの　という表現で
皮膚について書いた本を読んだことがありますが

この著書は　普段の生活でなんとなく感じている
（感じていないことまでも）皮膚感覚を
実に明快に科学的に立証してくれます。

しかも　各章で述べたい内容を
数多くの文学作品の中に表された　皮膚感覚についての
会話や文章の中から　見事に切り取って　
証明していく書き方は　とても分かり易いです。

そして驚かされるのは　引用される文学作品
かなり以前の作品に既に載っているということです。
科学と文学・・・深遠なる関係

多くの箇所で感動しましたが　一つ例をあげますと
少量の自然の甘みを摂取した場合と人工甘味料を摂取した場合とで
人間の心理に変化があること・・・驚きました。