安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由 の感想
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参照データ
タイトル | 安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 相澤 冬樹 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784163909578 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » メディアと社会 |
購入者の感想
以前のNHKは、時の政権にとって耳の痛い記事もかなり堂々と報道し、中には、おいおい国から予算の承認を受けなければならない公共放送が、こんな事まで言って大丈夫かいと思うような内容もあった。だけどそれが民主主義国家の正常な報道機関の在り方だったと思う。国の歴代トップも、怒りながらもそれを容認?していた節もあった。しかし、前会長が会長の地位についてから、NHK、特にニュースは明らかに政権に都合の悪い記事は取り上げなくなった。
他のマスコミで大きく取り上げられ、世間が大騒ぎをしている事案にも頬かむりし、何もなかったかのように無視するようになった。あまりにひどいので世間から批判をあびると、申し訳程度にアナウンサーが一行ほどさらっと触れる程度でお茶を濁した。代わりにやたらトップの外遊や、ホントどうでもいい政権ヨイショの記事が大きく取り上げられるようになった。
政権に鋭く切り込んだ、「クローズアップ現代」の国谷裕子さんも実質的に辞めさせられた。なんか突然NHKが某国中央電視台のようになったみたいでものすごい違和感を覚えたものである。あの正義感溢れる?NHKの記者諸君はいったいどうしてしまったんだ、急に変節してしまったんかい、それとも「ビッグブラザー」の上からの弾圧で呼吸できなくなってしまったんかい?
しかし、その後、注意深くNHKを見ていると、当局の監視?をくぐり抜けたような特集番組も時に散見され、完全な御用新聞に堕してしまったどこかの全国紙ほどにはまだ落ちぶれていないなと、ほんの一ミクロン程度希望を抱いたものである。森友事件に関しても、本書でその放送のいきさつが詳述されている、去年三月と今年四月の「クローズアップ現代+」もそういう番組の一つだった。そこには真実を追求し、報道しようとする現場の記者や職員たちの、政権に忖度する上層部との涙ぐましい闘いがあったんだということが、この本を読んで初めてわかった。
他のマスコミで大きく取り上げられ、世間が大騒ぎをしている事案にも頬かむりし、何もなかったかのように無視するようになった。あまりにひどいので世間から批判をあびると、申し訳程度にアナウンサーが一行ほどさらっと触れる程度でお茶を濁した。代わりにやたらトップの外遊や、ホントどうでもいい政権ヨイショの記事が大きく取り上げられるようになった。
政権に鋭く切り込んだ、「クローズアップ現代」の国谷裕子さんも実質的に辞めさせられた。なんか突然NHKが某国中央電視台のようになったみたいでものすごい違和感を覚えたものである。あの正義感溢れる?NHKの記者諸君はいったいどうしてしまったんだ、急に変節してしまったんかい、それとも「ビッグブラザー」の上からの弾圧で呼吸できなくなってしまったんかい?
しかし、その後、注意深くNHKを見ていると、当局の監視?をくぐり抜けたような特集番組も時に散見され、完全な御用新聞に堕してしまったどこかの全国紙ほどにはまだ落ちぶれていないなと、ほんの一ミクロン程度希望を抱いたものである。森友事件に関しても、本書でその放送のいきさつが詳述されている、去年三月と今年四月の「クローズアップ現代+」もそういう番組の一つだった。そこには真実を追求し、報道しようとする現場の記者や職員たちの、政権に忖度する上層部との涙ぐましい闘いがあったんだということが、この本を読んで初めてわかった。