高性能紙飛行機: その設計・製作・飛行技術のすべて の感想

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衝動買いしてしまった。5秒で即決だった。
本書は二宮型紙飛行機の総論の書であり、紙飛行機の設計法、「開発」時の試験方法、製作法、飛ばし方、競技会のレギュレーション、競技会に適する全国の広場のリスト、その他多くの項目から成る。
尚、本書は「切り抜く本」ではなく、紙飛行機の型紙は載っていない。

特徴的なことは、門外不出と思われた設計法と「開発」時の試験法が載っていることだ。その中に、概論ながら、パラメータの具体的な値が開示されている。二宮型紙飛行機の具体的な設計が、本書を以て一般に解放されたといえる。

いうなれば、本書は後の世代への免許皆伝の書のようなものではないかと思った。後の世代に紙飛行機の設計と開発法を伝え、文化として継承し発展させることを託すという執筆意図があるのではないかと、主観的に推測した。
バッチリ承りました。これからも飛ばし続けます。(設計は、もっと優秀な方にお願いしたいけれど)

後半には、著者の生い立ちや、第1回国際紙飛行機大会でグランプリを獲得した時の経緯も書かれている。 第3部の変型機の話も、面白かった。

二宮康明『高性能紙飛行機』
誠文堂新光社
2013年10月19日 発行