信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実 の感想

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参照データ

タイトル信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実
発売日販売日未定
製作者デイヴィッド・デステノ
販売元白揚社
JANコード9784826901840
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

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購入者の感想

ノースイースタン大学の心理学教授による著書。
タイトルの通り信頼をテーマとした内容になっています。
人が誠実に振る舞うか否かという葛藤を抱えた場合、次のような比喩を使います。
天使が良い振る舞いを勧め、悪魔が悪い振る舞いを勧める。
しかしそうではなくアリとキリギリスのように長期的な利益を取るか短期的な利益を取るかの葛藤、
そのように考えた方が筋が通りやすいと著者は言います(特に自分自身への信頼の場合)。
これにはなるほどと思いました。
また信頼の研究というと誠実さを調査することが多いが能力につていの視点が欠けているのではとも言います。
仮に私が大工の友人の誠実さを疑わないにしても、ガンの手術を任せはしない。
このように誠実さと能力の両方を信頼できるかが大事なようです。
実際、子供でも教えてくれる人の能力によって相手の言うことを信じるかどうか変わるそうです。
他に興味深かったのは権力や財を持つと不誠実になりやすいということです。
権力や財を持つ人は助け合わなくても困らないので誠実に振る舞わないというのは何か納得するものがあります。
人の不誠実さを見抜く4つのシグナルの話も面白かった。
「腕を組む」「体を反らす」「顔に手をやる」「手をいじる」
前二つは交流の拒否、後ろ二つは不安のシグナルとしておなじみのものです。
これら四つがセットになると不誠実な印象を相手に与えるようです。
本書の一番のポイントは人の信頼度はいつも同じではなく、その時の状況に左右されるということでしょう。
なので評判(過去の情報)に頼るのも良いですがこういった点も踏まえて判断するとよりベターなのだと思います。
全体的にこの手の心理学本としてはなかなか優れた内容ではないかと思いました。

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