東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる (講談社+α新書) の感想

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タイトル東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる (講談社+α新書)
発売日販売日未定
製作者兵頭 二十八
販売元講談社
JANコード9784062915083
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門

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購入者の感想

 田母神俊雄氏によれば、核兵器は、使うために保有するのではなく、国際社会での政治的発言力を担保するために保有するものである。何故なら、使ったら最後、相手国(またはその同盟国)からも核攻撃を受け、自国も亡びるからである。とは言え、もし中共が、いよいよ「核のドゥームズデイ」を覚悟し、核戦争後の荒廃した極東地域での覇権を握るために、人的・物的被害という点からも、政治的な駆け引きという点からも、最大の効果を得るべく日本を核攻撃するとすれば、狙われるのはどこか。そしてその被害はどれくらいと見積もられるか。──軍事問題の第一人者がそんな衝撃の仮想を行ったのが本書である。第五章では、北朝鮮による核攻撃について考察されている。戦争や軍事のことになると思考が停止するよう飼い馴らされ、最悪の事態を想定することから目を背け続けて来た多くの日本人には、あまりにも戦慄するべき内容であろうが、これらの人々が、『中共による核攻撃はあり得る、との想定を平時から胸の片隅に懐いておくべきだ。』という現実に目醒めるには、これくらいの刺戟がなくてはならないのかも知れない。
 前著『日本の武器で滅びる中華人民共和国』でも感じたが、著者は、中華思想で凝り固まった中共の人間が、それ故に日本に対してどういう感情を懐いているか、という点を、非常に的確に見抜いている。同じことは、「アメリカは、日本への原爆投下について、今なお密かに罪の意識を有している。」という言葉についても言える。さらに言うと、著者は、『余っているわけではない核兵器を、不発に終わる可能性も勘案した上で最も効果的に使うとすれば、中共政府は日本のどこに狙いを定めるか。逆に、どの辺りは狙わないか。』『中共がこのような核攻撃に出た場合、アメリカ大統領はどのような行動を取るか。』というように、相手の立場に自らを置き、その胸中を探る能力が高い。著者一流の軍事シミュレーションも、そこから紡ぎ出されていると言える。

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