新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 [DVD] の感想
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参照データ
タイトル | 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 [DVD] |
発売日 | 1999-09-22 |
出演 | 緒方恵美 |
販売元 | キングレコード |
JANコード | 4988003932664 |
カテゴリ | » DVD » ジャンル別 » アニメ |
購入者の感想
個人的にエヴァはこの旧劇場版で完成されていると思っています。謎の提示と伏線の回収のバランスが良く、作品を観た者が自由に想像を巡らせる余地もありました。
一見、破綻しているように思える内容も、きちんとした知識と想像力を持って解釈すれば、設定やストーリーはもちろん、使用されるセリフや専門用語以外にも、各タイトルやキャラ名にも意味がある事がよく分かります。もちろん、「使途とは何か」、「アダムとリリスの違いとは」、「人類補完計画とは何か」、「ゼーレとゲンドウの目的の違いとは」、「レイは何者か」、「何故シンジはアスカの首を絞めるのか」、といった作中での主な謎にはきちんとした解釈が成立します。
ラストもシンジが大活躍して、量産機を倒しまくり、皆の魂を救ってハッピーエンドとする事も出来たはずです。しかしシンジを単純に「人類を守るヒーロー」として扱わず、とことん自己の内面や他者との関係性に悩むキャラとして描き、作品全体のテーマである「アイデンティティの希求」に徹した事に、この作品の意義があると思います。
特にこのDVD版には「REBIRTH」編が収録されています。アスカが光射す空を仰いだ時に挿入される「魂のルフラン」の歌声と共に舞うエヴァ量産機の美しさと不吉さ。この後に続く、目を覆いたくなるような凄惨な戦いの前の静謐な贖罪の儀式のようでもある。そしてそのままエンドロールへと向かう流れは、まさに「終わりの始まり」を象徴するシーン演出。その演出のインパクトは他のアニメ作品や映画では味わった事がないもので、初めて見た時には鳥肌が立った。
事実、量産機は必ずしも「敵」という位置付けではなく、その歌詞「私に還りなさい 記憶をたどり 優しさと夢の水源(みなもと)へ」にあるように、人類の魂を救済する存在でもあり、まさにあの「天使」の如き演出に相応しいと言えますね。このシーンを見るだけでも十分すぎるほどの価値があります。
一見、破綻しているように思える内容も、きちんとした知識と想像力を持って解釈すれば、設定やストーリーはもちろん、使用されるセリフや専門用語以外にも、各タイトルやキャラ名にも意味がある事がよく分かります。もちろん、「使途とは何か」、「アダムとリリスの違いとは」、「人類補完計画とは何か」、「ゼーレとゲンドウの目的の違いとは」、「レイは何者か」、「何故シンジはアスカの首を絞めるのか」、といった作中での主な謎にはきちんとした解釈が成立します。
ラストもシンジが大活躍して、量産機を倒しまくり、皆の魂を救ってハッピーエンドとする事も出来たはずです。しかしシンジを単純に「人類を守るヒーロー」として扱わず、とことん自己の内面や他者との関係性に悩むキャラとして描き、作品全体のテーマである「アイデンティティの希求」に徹した事に、この作品の意義があると思います。
特にこのDVD版には「REBIRTH」編が収録されています。アスカが光射す空を仰いだ時に挿入される「魂のルフラン」の歌声と共に舞うエヴァ量産機の美しさと不吉さ。この後に続く、目を覆いたくなるような凄惨な戦いの前の静謐な贖罪の儀式のようでもある。そしてそのままエンドロールへと向かう流れは、まさに「終わりの始まり」を象徴するシーン演出。その演出のインパクトは他のアニメ作品や映画では味わった事がないもので、初めて見た時には鳥肌が立った。
事実、量産機は必ずしも「敵」という位置付けではなく、その歌詞「私に還りなさい 記憶をたどり 優しさと夢の水源(みなもと)へ」にあるように、人類の魂を救済する存在でもあり、まさにあの「天使」の如き演出に相応しいと言えますね。このシーンを見るだけでも十分すぎるほどの価値があります。