ロールプレイングゲームサイド Vol.1 (GAMESIDE BOOKS) の感想

274 人が閲覧しました

メタルマックス特集を目当てで購入しました。
特集は各タイトルともツボを押さえた紹介だったり、
インタビューでは未発売ソフト『ワイルドアイズ』に言及されているなど、
とても読み応えがありました。

ですが、それ以上に驚かされたのが
「国産RPGの歴史」や「世界初のコンピュータRPG」です。
前者は国内のパソコンRPGの歴史を分かりやすく辿り、
後者は海外で初となるRPGのルーツをたどるというもの、
どちらも「ゲームの教科書」とも呼べるような濃さで、
いちゲームファンとしてただただ勉強になります。

また、同人コーナーでは「腐界に眠る王女のアバドーン」という
「スウィートホーム」のリスペクト的、ホラー作品を紹介。
アダルトゲームが一般誌で紹介されていることに驚きましたが、
それでも、ゲーム内容をしっかり見極めたうえで、
名作として取り上げるところに、懐の深さを感じました。
さすがにアダルトゲームまではアンテナが追いつかないので、
こういう発掘的情報はありがたいです。

表紙から中身まで、レトロテイスト全開でありながら、
随所ではRPGの最新情報も触れているなど、
不思議なバランスで出来た本だと思いました。
よくあるゲームカタログではなく、
読み物として定期的に読み返したい1冊です。