ジュゴン 海の暮らし、人とのかかわり (平凡社新書) の感想

332 人が閲覧しました

この間の新聞で、
「沖縄にジュゴンは３頭しかいない」、
というショッキングな記事を読んだ。
辺野古の基地問題で、ジュゴンが危機にある、
ことくらいしか知らなかったので、
この本は興味深く読んだ。
いってみれば、ジュゴンの入門書だ。

章構成はこんな感じ。
カラー口絵　４ページ
第１章 ジュゴンと海
第２章 よく食べて、よく育つ──ジュゴンの食生活
第３章 海の暮らし、一日・一年・一生
第４章 ジュゴンの仲間と進化の歴史
第５章 人とジュゴンのかかわり
第６章 絶滅の危機にあるジュゴン

ジュゴンの暮らす環境の紹介から入って、
生活ぶり、繁殖などの紹介、
そして、海獣のこと、人とのかかわり、保護といったことが、
幅広く、簡潔にまとまっているのがいい。

ジュゴンが食事をした跡は、きれいに海草がなくなってて、
これを、個人的にはおもしろく見た。
こうしたジュゴントレンチがいくつも見られるような
海であってほしいものだ。

鳥羽水族館では、見ることができるそうなので、
機会があったら行ってみたい。