キャデラック・レコード コレクターズ・エディション [DVD] の感想

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参照データ

タイトルキャデラック・レコード コレクターズ・エディション [DVD]
発売日2010-08-25
監督ダーネル・マーティン
出演ビヨンセ・ノウルズ
販売元ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
JANコード4547462071217
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

面白いなぁ~。実は深夜にチョットだけ観て、眠くなったら続きは後日・・・と思っていたんだけど、最後までイッキに観ちゃいましたよ。
理屈では分かっているつもりでも、実は感覚として判っているとは限らない、そういう事柄が世の中にはゴマンとある。というか、ほとんどの事柄がそうだったりする。で、本作は、分かったつもりになっていた事が「ああなるほど」と実感できる、そういう映画なのだ。
黒人の音楽を真似した白人のプレスリーが、ロックンロールを大ブームへ発展させて行ったというのは誰でも知っているけど、それはつまりどういう事なのか、を具体的に理解できる。つまり、ブルースがどうやってロックを生んだか、を描いた映画なんだよね。

本作は、多くのブルース・ミュージシャンを発掘した事で知られているチェス・レコードの黎明期を描いた映画として知られているけど、その一方でブルース・マニアの方々から厳しい意見も寄せられている。その理由は、必ずしも史実に忠実に描いている訳ではない、という事。例えば、チェス・レコードは実際はチェス兄弟によって創設されたのだけど、映画は兄のレナードにしかスポットが当たっていないとか、チェスの前身になったアリストクラット・レコードが省略されているとか、あのミュージシャンが出てこないとか、出鱈目なエピソードが多いとか、時系列が事実と違う、とか・・・。

それは、映画としての面白さや分かりやすさを優先させた事もあるかもしれないけど、この映画が一番描きたかったのは、「ブルースとはどんな音楽なのか」という事と、「いかにして黒人音楽が白人社会に広がって行ったか」なのではいか、と思うのだ。
つまりチェス・レコードは、この映画の舞台装置として選ばれた素材であって、チェスの歴史を描く事を目的にした映画ではない、と思うのだ。

 「Dream Girls」はデトロイトのMotown RecordやSupremesをモデルした映画で、ビヨンセやエディーマーフィー、そしてこの映画で大物を押しのけ一躍スターに上り詰めたジェニファー・ハ ドソンの存在もまだ記憶に新しいですよね。そんな中今度はビヨンセが製作にもかなり関わった映画がこの「キャデラックレコード」。シカゴの名門レーベルチェスレコード。チェスはジャズやブルースのレーベルとして有名ですが、ポーランドからの移民チェス(本当は兄弟)がマディウォーターと出会い、レーベルを立ち上げのし上がっていくとこはとても面白かったです。
 この辺は「Dream Grls」と比較してしまうとこでもあるんだけど、この映画は登場人物がかなり多いです。レーベルの創始者チェス、マディー・ウォーター、リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、そしてビヨンセ演じるエタ・ジェームス。名前を挙げただけでもそうそうたるメンバーで音楽好きとしては誰も削りたくない気持ちはよく分かります。だけど、映画としては人の数が多くなってしまった分、どの人物の描写も弱くなっちゃったかなと思ったりはしました。映画の作り、展開なんかを考えても「Dream Girls」の方がよりダイナミックだと思いますが、ブルースやブラックミュージック好きはぜひ見るべき作品です。

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