燃えよデブゴン７(字幕版) の感想

176 人が閲覧しました

肉屋のウィン(サモハン・キンポー)は、高名な武術家ウォン・フェイフォン=黄飛鴻(クワン・タクヒン)の「寶芝林」門下生だが、おっちょこちょいで問題ばかり起こしている。今度も、敵対する「五龍堂」道場の連中と悶着を起こし、コウ師匠(リー・ホイサン)が、寶芝林道場に殴り込んでくる事態に発展する。フェイフォンとコウの激しい戦いの末、何とか、その場は丸く収まったのだが…。

実在した黄飛鴻の高弟、林世榮を主人公にしたカンフー・アクション・コメディの秀作。ゴールデン・ハーべスト創立10周年を記念し、ユエン・ウーピンとサモ・ハン・キンポーがタッグを組んで作られた作品だ。ファン・メイサン演じる流浪の武術の達人は、当初、ウーピン監督の父であるユエン・シャオティエンが演じることになっていたものの(一部、撮影されたとも言われている)、体調不良で降板交代となった。日本劇場未公開。

1980年半ばは、香港アクション作品の人気によって、劇場公開だけでなく、TV放映される作品も大幅に増えたものだったが(劇場公開作品とともに、他作品のTV放映権がパッケージ販売されたのだろう)、サモ・ハン・キンポー主演作品もまた、そんな時流に乗って多数放映された。彼が出演している作品は、その内容に一切関係なく、『燃えよデブゴン』シリーズとして、便宜的に―というか、全くデタラメに―続編のようにぞんざいに扱われたことは周知の通り。本作も、シリーズ第7弾という、味も素気もない題名が付けられているが、その内容は、『酔拳 (ドランク・モンキー)』シリーズや『