巡ル結魂者1 (講談社ラノベ文庫) の感想

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参照データ

タイトル巡ル結魂者1 (講談社ラノベ文庫)
発売日2013-08-30
製作者秋田 禎信
販売元講談社
JANコード9784063753219
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

まずこの作品は作者の秋田さんが近年書いたものの中では比較的ゆるめ&軽めです。
さらに言うならば作者の作品としては初めての独立した世界観や現代的世界観の作品でもない異世界召喚ものです。
おまけに登場人物の9割が女子で、イラストの関係もあってかお色気シーンもそれなりにあります。
こういう風に書くと作者の従来の作品を知っている人は迎合したか、秋田禎信!と思うかもしれませんが、なんとなく作者の傾向から言ってこういうのも書いておこうかな位の気楽なノリで書かれてる作品のようにも思えます。
とりあえず一巻目ということでストーリー展開的にはそこまで動きがなく、キャラの顔見せ、小規模事件がとりあえず解決、ばら撒かれた伏線、といった普通のラノベ一巻の終了っぽい感じでで今巻は終わっていますが、わりと淡々とした文体と作者独特のギャグセンスも含めて気軽にさくさく読める作品です。
作品としての軟派度やギャグセンスはオーフェンの無謀編というよりはシャンクシリーズに近いものがありますが、ストーリーの流れとしてはシャンクの前半2巻程のゆるさやグダグダ感もなく、すんなりまとまってる感じになっています。

独特のギャグセンスは健在と言うか、あの軽快感がありつつ適当な感じは誰にも真似できないでしょう。
ただどちらかというとあのギャグセンスは作者のピーキーな部分が突出した結果でもあると思うので、ギャグ要素多目のこの作品には間違いなく合う、合わないがある程度あるとは思います。
作者のファンとしてはもちろん面白かったのですが、初めて秋田禎信作品を読む人がこの一巻だけを読んでみて絶賛するという事はあまりないと思いますし、続きを絶対に買わなければっ!みたいな決意もしないとは思います。
ですが基本的に面白くて掴みはオッケー的な一巻だったので従来からのファンも新規の読者も垣根なく楽しめる作品なのは間違いないでしょう。

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