ミネソタ無頼 [DVD] の感想
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参照データ
タイトル | ミネソタ無頼 [DVD] |
発売日 | 2014-02-21 |
監督 | セルジオ・コルブッチ |
出演 | キャメロン・ミッチェル |
販売元 | ARC |
JANコード | 4961523299035 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ |
購入者の感想
鬼才セルジオ・コルブッチ監督のマカロニ・ウエスタン。「続・荒野の用心棒」より先に製作されている。1964年はセルジオ・レオーネ監督が「荒野の用心棒」を作った年で、それ以外はハリウッド・ウエスタンの焼き直しがほとんどだった。マカロニらしさは、やはりレオーネ監督によって作り上げられたものだと思う。
失明の可能性を抱える主人公が、ハンデを埋めるために策を凝らして戦うという設定は、一説によると、来日したアラン・ドロンが勝新太郎主演の「座頭市」を観て、ヨーロッパのプロデューサーにアイディアを持ち込んだと言われている。主演はハリウッドで主にB級映画に出ていたキャメロン・ミッチェル。元々ミッチェルは別の仕事で訪欧していたが、その映画の脚本を書いたのがコルブッチ監督だった。これで両者は繋がる。
コルブッチ監督の名を有名にしたのは、何と言ってもフランコ・ネロを主演に据えた「続・荒野の用心棒」だが、それ以前にも「グランドキャニオンの大虐殺」(日本では劇場未公開で、ソフト化もされていない)を監督したがほとんど話題にならず、アクターズ・スタジオ出身のミッチェルや、マカロニ・ウエスタンには50本以上も出ているというフェルナンド・サンチョらを配して、弱視のガンマンと娘との愛情を絡めた娯楽作を撮り上げた。コルブッチ監督の作風の幅は驚くほど広い。
職人監督であり、かつアーティストでもあるコルブッチ監督だが、彼は女優の使い方が上手い。「続・荒野の用心棒」のマリア(ロレダナ・ヌシアク)、「さすらいのガンマン」ではエステラ(ニコレッタ・マキャヴェッリ)、「殺しが静かにやって来る」のポリーン(ヴォネッタ・マギー)、「ガンマン大連合」のローラ(イリス・ベルベン)など、コルブッチ西部劇では、美しく、哀しく、時には逞しい屈強なヒロインが登場する。
失明の可能性を抱える主人公が、ハンデを埋めるために策を凝らして戦うという設定は、一説によると、来日したアラン・ドロンが勝新太郎主演の「座頭市」を観て、ヨーロッパのプロデューサーにアイディアを持ち込んだと言われている。主演はハリウッドで主にB級映画に出ていたキャメロン・ミッチェル。元々ミッチェルは別の仕事で訪欧していたが、その映画の脚本を書いたのがコルブッチ監督だった。これで両者は繋がる。
コルブッチ監督の名を有名にしたのは、何と言ってもフランコ・ネロを主演に据えた「続・荒野の用心棒」だが、それ以前にも「グランドキャニオンの大虐殺」(日本では劇場未公開で、ソフト化もされていない)を監督したがほとんど話題にならず、アクターズ・スタジオ出身のミッチェルや、マカロニ・ウエスタンには50本以上も出ているというフェルナンド・サンチョらを配して、弱視のガンマンと娘との愛情を絡めた娯楽作を撮り上げた。コルブッチ監督の作風の幅は驚くほど広い。
職人監督であり、かつアーティストでもあるコルブッチ監督だが、彼は女優の使い方が上手い。「続・荒野の用心棒」のマリア(ロレダナ・ヌシアク)、「さすらいのガンマン」ではエステラ(ニコレッタ・マキャヴェッリ)、「殺しが静かにやって来る」のポリーン(ヴォネッタ・マギー)、「ガンマン大連合」のローラ(イリス・ベルベン)など、コルブッチ西部劇では、美しく、哀しく、時には逞しい屈強なヒロインが登場する。