特捜部Q―吊された少女― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫) の感想

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参照データ

タイトル特捜部Q―吊された少女― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
発売日販売日未定
製作者ユッシ エーズラ・オールスン
販売元早川書房
JANコード9784151794599
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

 ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシーリーズ五作目まで読み終え、やはり六作目の『特捜部Q―吊された少女』(上・下)を入手してしまった。
 著者の名前を、このレビューで初めて本の表紙を見ずにやっと書くことが出来たのが情けない。
 そもそもデンマーク人(北欧諸国共通か)の名前は、ややこしく覚え難く、新しく登場する人物が出てくる度(何度か出てきているのだが)表紙カバー裏の「登場人物」ページを見ることになる。
 さて、この特捜部Qシリーズの魅力の多くは、主人公カール警部補とその部下のアサド、ローサ、そして五作目からこのチームに加わったゴードンなど個性あふれる人物を設定していることに尽きる。
 カールの一人称で描写しながら、ほとんどパラレルで犯人も登場させ、犯人の独り語りと特捜部Qの捜査とを、現在と過去を往ったり来たりしながらストーリーが進んでゆく。
 著者オールスンのストーリーテラーとしての才能が、特捜部Qが如何にして犯人にたどり着くのかという興味を、読者に持続させながらページを繰らせる。
 回を重ねる毎にテーマが異なるが、本作ではカルト集団をとりあげ、複雑な人間模様を描きながらストーを展開してゆく。
 とにかくこのジャンルの作品は、読ませてナンボであり、ごちゃごちゃ文句をつけたい方は、読むのをやめなさい、と、評者はアドバイスしておきたい。
 著者のストーリー構想と登場する人物造形の繊細さに魅了されながら「吊るされた女」下巻を読みはじめよう。
 <付記>
 本書を、Amazon「Media Station」で購入したが、本の状態も良好で迅速に送付してくれたので☆☆☆☆☆と評価しておきたい。

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