ザ・ペニンシュラ・クエスチョン 上 (朝日文庫) の感想
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参照データ
タイトル | ザ・ペニンシュラ・クエスチョン 上 (朝日文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 船橋洋一 |
販売元 | 朝日新聞出版 |
JANコード | 9784022617033 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
現代日本を代表するジャーナリストである船橋洋一が著した大作。いつか必ず読もうと思っていたが、分厚さに気圧されて果たせてこなかったが、文庫化によって手にするハードルが劇的に下がった。学生時代に読んだ『同盟漂流』に勝るとも劣らない質と量を兼ね備えた文句無しの力作だ。船橋氏のどの著作にも言えることだが、とにかく情報源が多彩で、国の首脳部へアクセスできているのが凄い。長年の取材活動の賜物なのだろう。日本と米国には知己が多いのだろうとは思っていたのだが、中国、韓国、ロシアの要人にもしっかりとインタビューを行っている。これにより、北朝鮮の核問題を日米を超えた多角的な視点から捉えることに成功している。個人的には、ロシアの視点を丹念に分析している点が印象的だった。北朝鮮問題について、ここまでの本を書ける人は世界にほとんどいないのではないか。
この上巻の最大の目玉は、何と言っても小泉首相の二度の訪朝の舞台裏を「よくぞここまで」と思える程に明かしているところにある。小泉訪朝後に取材によって得た情報もあるのだろう、マスコミでは取り上げられなかった情報が盛り沢山であり、目を皿にして読んだ。ミスターXとのやりとりなど、本書で無くては絶対に読めないような内容のオンパレードであり、北朝鮮に関心がある人は勿論、外交、安全保障に関心がある人にとっては必読の書だと思う。
この上巻の最大の目玉は、何と言っても小泉首相の二度の訪朝の舞台裏を「よくぞここまで」と思える程に明かしているところにある。小泉訪朝後に取材によって得た情報もあるのだろう、マスコミでは取り上げられなかった情報が盛り沢山であり、目を皿にして読んだ。ミスターXとのやりとりなど、本書で無くては絶対に読めないような内容のオンパレードであり、北朝鮮に関心がある人は勿論、外交、安全保障に関心がある人にとっては必読の書だと思う。