レースに勝つための最強トライアスロン トレーニング の感想

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最近は、ランニングコーチとしての露出が中心だった青山剛氏による、本業のトライアスロンの入門書です。トライアスロンは、（バイクを買うお金と高いエントリーフィーを払うことができれば）誰でもできますといった最近の風潮とは、明確に一線を画す内容です。まして、３カ月これだけやればアイアンマンを完走できますという本でもありません。ＰＡＲＴ１では、いきなり、「けのび」もろくにできないのに海で泳ぐのは無謀である、ロードバイクに乗ったことがないのにいきなり高性能のＴＴバイクをいきなり購入する（させられる）のは事故のもとである、から始まります。極めつけは、フルマラソンで最低でも「サブ４」を達成してからトライアスロンに出場するべきであるという、トライアスロンの指導者が言いたくてもなかなか言えないような過激な本音がマイルドな表現で書かれています。ＰＡＲＴ２以下では、トライアスロンの基本トレーニングやテクニックについて網羅的に解説されており、トライアスロンにちゃんと取り組み、オリンピックディスタンスを「きちんと」完走することを目標とする方には有益な情報が満載の本だと思います。トライアスロン入門書ではありますが、トライアスロンに既に経験している人にも自分のトレーニングを見直す良い機会を与えてくれる内容です。いつもランでへろへろになって歩いてしまっている方には特におすすめです。