本当にわかる株式相場 の感想

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　100人いれば、100通りの投資スタンスがあると思います。どこかで　聞きかじったり、読みかじったりした手法を自分で検証してみたり、バックテストしてみたりして、試しに小額で実地検証してみる・・・ある程度の成果が出て、その手法で突き進む、その後あるときからその手法は、ぱったりと通用しなくなり損失を出す。損が絡むと冷静な投資判断は遠のき、徒手空拳で裏目裏目にでてしまう、気がつけば、かなりの資金を溶かす・・・。というようなパターンの個人投資家が、参考になるような本にすがるが・・。そういう本ではありませんでした。
　情報と分析力において機関投資家とは比べ物にならないくらい小さく浅い、比較的小額で本業でないような個人投資家は、実際問題として外国人の板情報や各企業の業績見通し等　機関投資家はどうやって情報を得てどのように分析するのか？なんて手法が書いてあると思ってましたが、書かれている事は、市場の基本情報と数値の算出方法とか、あくまでも教科書的な内容で、熱く凝り固まった思考回路をもう一度冷静にニュートラルな基本に立ち返らせるような本でした。