そうだったのか! 朝鮮半島 の感想

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参照データ

タイトルそうだったのか! 朝鮮半島
発売日販売日未定
製作者池上 彰
販売元ホーム社
JANコード9784834251968
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

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購入者の感想

北朝鮮は元より、韓国の成り立ちや国民気質など分かりづらいことが多い朝鮮半島ですので、本書を手に取ることで理解を深めようと思いました。戦後の朝鮮半島、特に朝鮮戦争前後の歴史変遷は、今の政治体制につながる重要な出来事が目白押しでしたから、とても参考になりました。

最初の章の「『朝鮮人民共和国』と信託統治」では、ソ連軍の北朝鮮進駐辺りから、複雑さをもたらしていました。スターリンの性格を考慮すると当然ですが、ソ連の南進政策は常に侵略と同居していました。北朝鮮も同様です。

「『自ら独立を勝ち取った』という物語 大韓民国の成立」も不思議な論拠が示されていました。日本の終戦と共に植民地政策が終焉したわけですが、彼らの主張する独立を勝ち取ったという「建国神話」が韓国にあることすら不思議に思いました。敗戦による日本の統治の終わりと独立は相いれません。
池上彰さんも「なばかりの『大韓民国臨時政府』(22p)」と断じていました。

「『抗日パルチザンが建国』という神話 北朝鮮の成立」も同様で、自分達のアイデンティティの確立と正当化のための神格化が伝わってきました。金日成に対しては「ソ連に見出されたソ連軍大尉が、ここから、戦後の北朝鮮の歴史に名を残す人物になっていくのです。」と捉えていました。抗日パルチザンでは無いからこそ、建国神話にこだわるわけです。分かり易さは格別でした。

「同じ民族の殺し合いという悲劇 朝鮮戦争」での歴史をつぶさに見ないと、現在の38度国境線の意味合いが分かりません。朝鮮戦争の流れは知ってはいましたが、ここまで丁寧に記してあれば、誰でも理解できると思います。図版と写真、丁寧で簡潔な表現、何れも良書の資質を持っています。

「独裁政権による支配 李承晩政権」で書かれている61ページの「李承晩ライン」が、今の竹島問題を発生させ、口実を作りだしたわけです。本書でも「李承晩大統領の独善的な人気取りが、いまも日韓のトゲとなっているのです」と明快に論じていました。拿捕と言う言葉を最初に知ったのが、李承晩ラインで、大統領の人気取り政策は今に至るまで、ずっと韓国で続いているのです。

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