原発は“安全”か: たった一人の福島事故報告書 の感想
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参照データ
タイトル | 原発は“安全”か: たった一人の福島事故報告書 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹内 純子 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784093885287 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 核・原発問題 |
購入者の感想
筆者の前作が興味深かったので手に取りました。経過をたどるだけでもあらためて恐怖と苛立ちがこみあげてくる福島第一発電所の原発事故。その反省を踏まえ、地震や津波に対してどれだけの対策が講じられてきたか、現状の課題も含めよくわかる報告書でした。これまで想定してこなかった事象も考慮すべき事項として新規制基準に具現化されたことも大きな進歩だと思います。それだけに、ひとたび発生すれば甚大な影響を及ぼす事象として「隕石の衝突」を盛り込まれていないことについて、その理由を知りたいと思いました。また、カルデラ噴火の予測は確立された技術と思えないので、簡単に事故が回避できると思わない方がよい気がします。きちんと対策が取れないことこそ、現時点での限界を誠実に伝えることが、本書の提唱する国民的議論の出発点になると思いました。
この本を読む前は、原発の推進についてはニュートラルでした。読み終えた今も、肯定か否定か、と言われればどちらでもないのですが、意味合いは少し異なります。今私は、一人の責任ある大人として、原発の推進に関する自分の意見を持たなければならないと感じており、そのためには「原発を持たないリスク」を知る必要がある、と考えています。筆者が、このもう一方のテーマに対しても誠実なデータを提供してくれると期待しています。
この本を読む前は、原発の推進についてはニュートラルでした。読み終えた今も、肯定か否定か、と言われればどちらでもないのですが、意味合いは少し異なります。今私は、一人の責任ある大人として、原発の推進に関する自分の意見を持たなければならないと感じており、そのためには「原発を持たないリスク」を知る必要がある、と考えています。筆者が、このもう一方のテーマに対しても誠実なデータを提供してくれると期待しています。