トリック新作スペシャル3 の感想
146 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | トリック新作スペシャル3 |
発売日 | 2013-11-26 |
監督 | 堤 幸彦 |
出演 | 仲間由紀恵 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | Amazonビデオ » カテゴリー別 » 日本映画 » ドラマ |
購入者の感想
正直言って初見ではまったく印象に残っていなかったことを告白しておきたい。
面白かったTVドラマは必ずシリーズ化され、映画化され、それでも売上が落ちなければ落ちるまでそれが繰り
返される。しかし作家が進んで局の要請に付き合っている場合でも、同じフォーマットで作り続ければどうし
たって質は劣化する。トリックも残念ながらその例外ではなく、今度の新作SPと映画でいよいよおしまいと聞
いて「ああ、仕方ないね」と思ったものだった。しかし初回放送とBD購入時の流し観以降一度も見ていなかっ
たこの作品を気まぐれで見返したら、相当面白いではないか!いや堤さんすんませんでした。
この引き締まった面白さの理由のひとつと考えらるのはお約束の数々をかなり削っている点で、山田に対する
上田の多過ぎる罵倒、石原という唯一無二の相棒を失ってからも無駄に多かった矢部の出番、大量にばら撒か
れ過ぎたダジャレなどを大幅に減らしてスリム化したことで作品の芯である謎解きのスリルに集中することが
できる。そこにくすっと笑える要素がちょいちょい盛り込まれていて、いやー初期の面白かったトリックって
こういうリズムだったよな…と思い出されたのだった。
最後に特筆しておきたいのは朝倉あきの演技だ。クライマックスで突然高笑いし豹変する演技は懐かしの「エ
コエコアザラク」で菅野美穂が見せた芝居を思い出した。直前に福士蒼汰が同じように高笑いするシーンがあ
るんだけどこれが全然笑い切れておらず、ひとつも高笑いに見えないというトホホな演技(しかしよく堤はこ
れにOK出したなー)なだけに、余計に演技力と光るセンスを感じた。派手な印象を与えるタイプの女優ではな
いけど、こういう人には息の長い活躍をしてもらいたい。
面白かったTVドラマは必ずシリーズ化され、映画化され、それでも売上が落ちなければ落ちるまでそれが繰り
返される。しかし作家が進んで局の要請に付き合っている場合でも、同じフォーマットで作り続ければどうし
たって質は劣化する。トリックも残念ながらその例外ではなく、今度の新作SPと映画でいよいよおしまいと聞
いて「ああ、仕方ないね」と思ったものだった。しかし初回放送とBD購入時の流し観以降一度も見ていなかっ
たこの作品を気まぐれで見返したら、相当面白いではないか!いや堤さんすんませんでした。
この引き締まった面白さの理由のひとつと考えらるのはお約束の数々をかなり削っている点で、山田に対する
上田の多過ぎる罵倒、石原という唯一無二の相棒を失ってからも無駄に多かった矢部の出番、大量にばら撒か
れ過ぎたダジャレなどを大幅に減らしてスリム化したことで作品の芯である謎解きのスリルに集中することが
できる。そこにくすっと笑える要素がちょいちょい盛り込まれていて、いやー初期の面白かったトリックって
こういうリズムだったよな…と思い出されたのだった。
最後に特筆しておきたいのは朝倉あきの演技だ。クライマックスで突然高笑いし豹変する演技は懐かしの「エ
コエコアザラク」で菅野美穂が見せた芝居を思い出した。直前に福士蒼汰が同じように高笑いするシーンがあ
るんだけどこれが全然笑い切れておらず、ひとつも高笑いに見えないというトホホな演技(しかしよく堤はこ
れにOK出したなー)なだけに、余計に演技力と光るセンスを感じた。派手な印象を与えるタイプの女優ではな
いけど、こういう人には息の長い活躍をしてもらいたい。