トップ企業が明かす デジタル時代の経営戦略 「絶対的価値」を生み出す エグゼクティブCIOの挑戦 の感想

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本書は、異業種交流の「場」である「価値創造フォーラム21」の下で組成された「エグゼクティブCIO協議会」において、参加企業が事例発表した内容を基に編集されたものであり、代表的な先進企業の取り組みと共に、会長・コーディネーターである、NTTデータ山下相談役、慶応大学の国領教授、NTTデータ経営研修所の三谷ユニット長の講演がコンパクトに纏められており、デジタル時代のCIOは何をなすべきかを考えるにあたり、参考となるナレッジが盛り込まれている。

新時代のCIOに求められるものはリーダーシップ、コミュニケーション、そして人材の課題への対応であり、CIOはCommunity Innovation Officerであり、自社の価値創造を通じて社会変革のリーダーとなることが求められると語る山下相談役。
また、IoTによって人とモノが全てつながる時代にはこれまで以上に信頼が重要となり、プライバシーの問題に対する配慮も求められるという国領教授。
デジタルビジネスの本質は、これまで「見えなかったことを可視化する」ことであり、可視化された情報をつなぎ、社会的課題を発見して解決策を見出すことという三谷ユニット長。

時代の変化とビジネス機会を捉え、デジタルの進化を企業戦略に取り込もうとする企業の事例は、様々な業種業態の参考となると思われる。