リクルートの伝道師が説く 外食マーケティングの極意 の感想

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外食については、業界分析、経営ノウハウ、トレンドウオッチングなどの良書は多いが、本当の意味でのマーケティング本はなかったと思う。この本は、まさにはじめて外食のマーケティングを正面から取り上げた画期的な一冊といえる。
その一番のポイントは、供給側＝飲食店でなく、顧客側にフォーカスをしている点にある。
顧客の行動分析に、出店地域、利用動機などをクロスさせ市場をセグメントする。
消費財では当然に行うことであるが、外食業界に明確な市場細分化を取り入れたのは、本書がはじめではないか。
特に外食する人々図鑑11タイプが秀逸である。
これからは顧客特性を明確に把握し、それにあわせて業態のポジショニングを丁寧に設定していくアプローチが飲食店にもより強く
求められていく。そのような外食の経営者にとっては、これ以上ない教科書となるだろう。