先任士官物語―ある護衛艦砲雷長の戦い (光人社NF文庫) の感想

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参照データ

タイトル先任士官物語―ある護衛艦砲雷長の戦い (光人社NF文庫)
発売日販売日未定
製作者渡邉 直
販売元潮書房光人社
JANコード9784769828518
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

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購入者の感想

読みやすい文体で、海自護衛艦の勤務の空気が楽しめます。日常の中でのストーリーが楽しめます。

気になった点としては、まず視点が一人称になったり三人称になったりとバラバラなところ。それに伴うところになるかもしれませんが、人物の呼称も「○○」「○○一曹」となっていたり「○○さん」と記載されているところもあります。登場人物の呼称で「さん」付けされている作品はあまり拝見することはないので新鮮でした。
また、艦長や司令の登場回数が多いのですが、名前が出てこないところも目につきました。あえて出さないスタイルなのかと思いますが、それなりに主要な立ち位置にいる人物なので、不自然さを感じます。
小さなストーリーが重なって一冊にまとまっている連作のスタイルになっていますが、「あ、ここで終わるの??」という場面がちょこちょこ出てきます。例えば艦内の士気を高めるために演芸大会を開くに向けて豪華景品を出すことで盛り上げを図り、これに成功するのですが、肝心の演芸大会の模様が出てこない…そこまでしたなら、それも見せようよ!!
尻切れトンボの感じが否めません。

司令に主人公がイビリの標的にされていくのですが、どんな形で司令に一泡吹かせるのかなーと期待していたのですが、そこまで胸のすくような意趣返しもなく(多少司令がやり込められるシーンもあるにはありますが)…あんまりスッキリはしない形で終わります。純粋な小説というより、元幹部自衛官の作者による私小説といった作品にかんじました。

編集さんのサポート次第でさらに魅力ある作品に仕上がりそうな作品です。

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