最新版 名曲名盤500 (ONTOMO MOOK) の感想

298 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル最新版 名曲名盤500 (ONTOMO MOOK)
発売日2017-05-10
製作者レコード芸術編
販売元音楽之友社
JANコード9784276962668
カテゴリ »  » ジャンル別 » 趣味・実用

購入者の感想

私はクラシック歴40年です。このシリーズの初版から35年間、出るたびに購入しています。初版時の評論家の先生方はほとんど亡くなり、今の先生方はほとんど知りません。はっきり言って今の若い先生方は勉強しているのでしょうか。きちんと古い録音もまんべんなく聴いていられるのでしょうか。35年前に必ずベスト3に入っていた演奏家の票がゼロ。35年前に全く評価されていなかった演奏がトップ。この様なおかしな演奏順位がかなり見られる。500曲の選考基準も疑問。35年前は誰もが知っている小曲も取り上げていたが、今では有名作曲家の、内容のくだらない初期の交響曲などであふれている。録音数の多さだけで機械的に選曲し、曲の内容を全く考慮しない、レコード芸術の編集者達の不勉強、怠慢も大問題。若いクラシック・ファンの方々言いたいのは、この本で取り上げられた演奏が名盤の全てではないこと、優れた名盤は他にもたくさんあること。この名シリーズの権威も地に落ちた感じ。

クラシック音楽の場合は、名曲になればなるほど同曲異演盤が多くなるし、実際に聴いてみると、同じ楽譜に基づいていながら、たしかに演奏家によってはっきり演奏が変わってくるので、市場に溢れているこうした数多くの同曲異演盤を前にして、限られた予算の中、一体どれを選ぼうかと迷っているときには、本書は必須のアイテムになる。特に、本書中で、複数の評論家、それもより多くの評論家が名盤として高評価しているディスクは、それが本当にベストな選択であるかどうかは別としても、少なくとも、買って後悔する可能性はまずないといっても間違いはないと思う。 

さて、今回の『名曲名盤500』は、『前書き』によると、『レコード芸術』2014年5月号~2016年4月号までの7回にわたって選定された後に、2016年12月までに発売されたディスクも含めて投票の見直しを行ったほか、コメントと講評についても必要に応じた修正を施しているのだそうだ。また、前回の『名曲名盤300』から200曲増えたものを1冊にまとめている関係から、前回はベスト3ディスクに代表選者コメントが掲載されていたが、今回はベスト1ディスクにのみ代表選者コメントが掲載されている。 

私は専ら歴代の本シリーズの評価を参考に、多くの同曲異演盤を含めて、1000枚以上のディスクを買ってきたのだが、そんな私の経験から、クラシック音楽初心者の方に、本書利用にあたっての若干のアドバイスをさせていただくと、 

1 同じような評価なら、今が旬の現役演奏家より、評価の定まった往年の名演奏家の方を選んだ方が無難 
周りに流されるということでもないのだろうが、たとえプロの評論家といえども、今が旬の人気現役演奏家には高評価を与えがちであり、次回以降、ブーム・熱気が去っても、なおかつ高評価を維持しているとは限らない。その点、時代の移り変わりという洗礼に耐えて、長年にわたって高評価を維持している往年の名演奏家の名演奏は、永遠に色あせることがないといっても過言ではないと思う(個人的には、N響首席指揮者に就任し、今回、その斬新な解釈で、ベートーヴェンの交響曲9曲中7曲で2位以上の高評価を得ているパーヴォ・ヤルヴィの次回以降の評価に注目している。ちなみに、前回は9曲中3曲が2位以上)。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

最新版 名曲名盤500 (ONTOMO MOOK) を買う

アマゾンで購入する
音楽之友社から発売されたレコード芸術編の最新版 名曲名盤500 (ONTOMO MOOK)(JAN:9784276962668)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.