乃木若葉は勇者である 下 の感想

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参照データ

タイトル乃木若葉は勇者である 下
発売日2017-03-30
製作者朱白 あおい
販売元KADOKAWA
JANコード9784048928571
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

絶望からの絶望、すこし休憩を挟んでから絶望、さらに追加で絶望、トドメに絶望。
そして最後に残った僅かな希望。
全体の流れを表すとそんな感じです。

いつ襲ってくるかわからない強大な敵、立ち向かうには不十分な力とそれに伴う副作用、一人また一人と壮絶な最期と遂げていく仲間たち、やがて判明する過酷すぎる真実といった具合に負の成分が詰め込まれており、それでも勇気と希望をもって戦い続ける姿には『ゆゆゆ』の世界に引き込まれた人ならば間違いなく魅せられると思います。

『結城友奈は勇者である』や『鷲尾須美は勇者である』に繋がる伏線やどうしてあんな風になっていたのかといったことも色々と説明されているので、どちらかを見たことがある人には是非とも読んで欲しいです。
個人的には『結城友奈は勇者である』の物語の中で大赦が何故あそこまで秘密主義であったのかの理由に物凄く共感せざるを得ませんでした。

小ネタになりますが、上巻が白い背景に青文字のタイトルという清廉としたイメージを抱かせるのに対し、下巻が真っ黒な背景に赤文字のタイトルという不穏なイメージを抱かせる背表紙には確信犯的な悪意しか感じないですね。

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