ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム (ブルーバックス) の感想
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参照データ
タイトル | ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム (ブルーバックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大須賀 健 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062577281 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般 |
※サンプル画像
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購入者の感想
著者の大須賀健氏は、国立天文台の理論研究部というところでコンピュータシミュレーションを使ってブラックホールを専門としている研究者である。本書が本格的な著書としては初めてのものになるそうだが、なかなかたいしたものだ。
著者の「あとがき」にもあるとおり、一般向けに、きわめて専門的なことを記述するのは、大変なことだったろう。それでもシュヴァルツシルトやチャンドラセカールによるブラックホールの理論的発見に始まり、ホイーラーとオッペンハイマーの論争、ガス円盤やジェット、そしてホーキングによって提唱されている「蒸発」まで、幅広く解説している。
高度な内容なのだが、文中の「ここは理解しなくても大丈夫」という言葉に勇気づけられて読み進めることができる。日本の重力波検出器・TAMA300やスパーカミオカンデの近くに計画されているLCGT計画も紹介されていて、最新の研究態勢も知ることができた。
大須賀氏は本書を書くために、大好きなスキーをまるまる1シーズン滑らなかったとぼやいて(?)いるが、その成果は十分に本書に結実しているようだ。
著者の「あとがき」にもあるとおり、一般向けに、きわめて専門的なことを記述するのは、大変なことだったろう。それでもシュヴァルツシルトやチャンドラセカールによるブラックホールの理論的発見に始まり、ホイーラーとオッペンハイマーの論争、ガス円盤やジェット、そしてホーキングによって提唱されている「蒸発」まで、幅広く解説している。
高度な内容なのだが、文中の「ここは理解しなくても大丈夫」という言葉に勇気づけられて読み進めることができる。日本の重力波検出器・TAMA300やスパーカミオカンデの近くに計画されているLCGT計画も紹介されていて、最新の研究態勢も知ることができた。
大須賀氏は本書を書くために、大好きなスキーをまるまる1シーズン滑らなかったとぼやいて(?)いるが、その成果は十分に本書に結実しているようだ。